
シンセも写真もコラージュも中心にある表現欲求は同じ
――あまりない環境で、じっくりとピアノと向き合って、即興をする。それがこのアルバムだと思います。高橋さんにとって、ピアノとはどういう存在なのでしょう?
「自分を表現するための大切なツールです。もっとも、そんなに固執しているわけではないんですよね。じっさい今もギタリストになっておけばよかったと思うことがありますし(笑)。だってギターは、あんなに爆音が出せてバッキングもできるし、エフェクターをかけることもできて、ジャズの現場でもロックの現場でも使える、だけどギターにしか出せないフレーズもあるじゃないですか」
――高橋さんはまた、m°feや秘密基地といったユニットで、モジュラーシンセサイザーも演奏なさっています。最近のジャズピアニストには、シンセサイザーへの強い興味があって、それがひとつの傾向なのかなと勝手に思っているのですが。
「そうかもしれませんね。僕に関しては、シンセについても自分を表現するためのひとつの道具だと考えています。僕は自分がやりたいことに合わせて、表現形式を変えていくタイプです。いわゆる楽器の演奏だけではなくて、写真も撮るし、コラージュもするし」
――『Calm』という、ニセコでのフィールドレコーディング作品もありました。とにかく多彩です。
「何かを表現したいという気持ちを強く持っていて、それをするためにいろんな道具を使っている。いろんなことやっているように見えるかもしれませんが、中心にある表現欲求は同じです。僕は今までに数多くのかっこいいものに触れてきました。今度はそれを自分なりの形で表現していきたいですね」

RELEASE INFORMATION

リリース日:2024年11月6日(水)
品番:DOD-048
価格:2,750円(税込)
TRACKLIST
part I / part II / part III / part IV / part V / part VI / part VII / part VIII / part IX / part X / part XI / part XII (All Tunes Improvised by Yusei Takahashi)
(2024年6月4日 東京録音)
■演奏者
高橋佑成 piano
LIVE INFORMATION
発売記念ライヴ
2024年11月2日(土)東京・下北沢 No Room For Squares
2024年11月23日(土)東京・南青山 岡本太郎記念館
2024年12月23日(月)東京・中野 Sweet Rain
2025年1月25日(土)東京・成城学園 Cafe Beulmans
PROFILE: 高橋佑成
5歳からエレクトーンをはじめ、中学に上がるころにビル・エヴァンスに接してジャズに開眼。中学時代に日野皓正主催のワークショップで鍛えられると、まもなく一流プレイヤーに呼ばれるようになり、はやくも高校2年で新宿PIT INNの夜のステージにあがる。その後も尋常ではないスピードで頭角を現し、20代半ばで日野皓正バンドのレギュラーメンバーに迎えられる。現在は、自身が主宰する音楽ユニット〈秘密基地〉に加え、〈世田谷トリオ〉〈三つ巴〉〈m°fe〉などを中心に活動するほか、STUTS、YUKI、七尾旅人、オカモトコウキらをサポート。ジャズに限らず多岐にわたって活動を展開している。最近では自身でプロデュースした中牟礼貞則との年齢差60歳のデュオアルバム『NŪ』(2022年)が話題になった。
■Days of Delight
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC7MpSLaYNmXaeb_XlUjJTrw/videos
オフィシャルサイト:https://daysofdelight-music.amebaownd.com/