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睨むくらい目を凝らさなきゃいけないのが人生

――1曲目の“Loop”は上白石さんと諸見里修さんが作詞した曲ですが、ドラマ「自転しながら公転する」の主題歌です。ドラマの主題歌を担当するということについてどう思いましたか?

「これまでは役者としてドラマの主題歌を受け取る側でした。主題歌がどんな曲になるかってすごく気になるし、それが撮影中の支えにもなるし、撮影後には曲に肯定してもらったような気持ちにもなるんです。だからこそ頑張らなきゃいけないぞと思って、すごくプレッシャーでした。

ドラマのプロデューサーさんが〈“Loop”を聞いて最後まで撮影を頑張れた〉と言ってくださった時はすごく嬉しかったです。いつもは〈主題歌を聞いて頑張れました〉と言う側なので、パラレルワールドみたいな不思議な感覚がありました(笑)。〈役を演じている方が曲を聞いてどう思うかな?〉と、主演の松本穂香さんの顔も思い浮かべながら詞を書いていきました」

――付き合いが長いからこそ生まれる2人の距離感や歳を重ねたことで生まれる葛藤が描かれているように思ったんですが、そういったことは意識したんでしょうか?

「瑞々しさというよりは、お互いのことを知りすぎたからこそ生まれる面倒臭さやありがたさを意識して書きました。サビの1~2行目の〈今まで過ごした日々 選んだ道 全てが/間違いじゃないとは言えないけれど〉という歌詞は、元々諸見里さんが書いていたもので、ドラマサイドから〈そこは残してほしい〉と言われていたので、その先の歌詞を考えるのがすごく難しかったんです。全肯定は違うと思ったし、〈自分だったらなんて言われたら嬉しいだろう?〉と考えて、〈ここからのびる影も ゆがみさえも見つめて/ぐるぐる生きる私を 笑って〉と書きました。〈このカッコの中を埋めなさい〉という問題を出されているような気分になりました(笑)」

――(笑)。〈夢とか幸せとか 誰のためにあるのか/答えを見つけたくなるけれど 進めば進むほどに深い闇をにらんで/ぐるぐるめぐる人生〉という歌詞はとても真理を感じました。

「嬉しいです。ドラマの脚本に〈何のための幸せか〉ということを突き詰めたようなシーンがあって、自分に置き換えていろいろと考えてみたんです。〈にらんで〉という言葉を思いついた時、答えを見つめるというよりは睨むくらいに目を凝らさなきゃいけないのが人生なのかなと腑に落ちたんです。覚悟をするというか、そういう気持ちを書きました」

――最後は〈笑って〉という前向きな言葉で終わります。

「〈笑って〉は完全にメロディに導かれて出てきた言葉でしたね」

――“Loop”をアルバムの1曲目にしようというのはすんなり決まったんですか?

「そうですね。1曲目とラストはすんなり決まりました」