トリニダード出身で、ブルックリンを拠点に活動しているロンドンさん……と若干情報が混み合っているが、デヴィッド・シーテック(TVオン・ザ・レディオ)らを制作に招いた前作『Timez Are Weird These Days』も話題となったラッパー、セオフィラス・ロンドンが11月4日にニュー・アルバム『Vibes』をリリース。現在同作の全曲試聴音源が彼のSoundCloudで公開されている。
カニエ・ウェストがエグゼクティヴ・プロデューサーを務めている今作でも、セオフィラスらしく眩い80sスタイルのナンバーがぎっしり。ゲスト参加したデヴ・ハインズ(ブラッド・オレンジ)やジェシー・ボイキンス3世にも通じる、ロマンティックでエレガントなソウルネスが全編に立ち昇っている。デヴをフィーチャーした“Figure It Out”なんて溶けそうなほど麗しい……。
また、エルヴィス・コステロや(今作に招いている)リオン・ウェアの作品をオマージュしてきた毎度評判のアートワークは、今回カール・ラガーフェルドが担当。彼が最近手掛けたカーティス・ハーディングの作品もそうだったが、やはりアートワークが素敵だとそれだけでまず手に取りたくなる……とはいえ中身ももちろん間違いないのでぜひ聴いてみて!