学生時代を謳歌したと言う人もいるでしょう。が、〈学校という忌まわしいシステム〉、こんな表現に共感される人も多いのではないでしょうか。この作品を読むと学校と他人と自分を肯定したくなる。宇野くんは多くの人が普通にできることが苦手。で、学習が苦手で粗暴なヤンキー小林くんのふたりが出逢い、揃って天文部へ入部。生きづらさを抱えながらも互いに〈トリセツ役〉を果たし、友情を育んでゆく。リアルな其々の〈コンプレックス〉〈心の機微〉を捉えた深い人物描写と〈他人の嫌なとこムカつくとこ結局全部自分に当てはまってる〉など名フレーズに溢れた本作はマンガ大賞2024、大賞を受賞。リアルタイムで読むべき大名作!