生前最後となったピアノ・ソロ・コンサートを音盤化。自身で最後に遺すべき曲として選曲し、8日間かけて演奏した全20曲を収めている。鍵盤の紡ぐ旋律からペダルを踏む音などのノイズ、息遣いが一体となった芳醇なサウンドスケープがスリリングに耳を掴む。最後のアルバム『12』とも通じる視点で編まれた集大成から、かつてない坂本の姿も浮かび上がる。