Page 4 / 7 1ページ目から読む

〈作詞・作曲・編曲Hedigan’s〉である理由

――チームワークといえば、みなさんはメインの楽器以外も色々と弾いていますよね。

祐輔「それはたしかにHedigan’sの特徴ですね。岳はドラマーっぽいドラマーじゃないし、俺も形式上はキーボーディストってことになっているけど自分のことをキーボーディストだと思っていなくて。俺がキーボードを弾いていない曲もあるし、そういうことにこだわらず曲がよくなればいい。そういう部分はすごく似ていますね」

YONCE「個々よりグループ単位としてのアイデンティティが強くて、曲に対してこの集まりで何ができるかを考えるほうが楽しいんです。俺のギターすげえだろ!みたいなのが匂いすぎちゃう作品を好んで聴かないというか、みんなトータルで心地よい音楽のほうが好きなんですよ。〈ジョー・ストラマーという個人がすごいんじゃなくて、ザ・クラッシュという4人がすごいんだ〉という思考が共通している。曲への貢献の気持ちが強いのかも」

将治「楽器の分担は自然な流れで決まることが多いかな。たとえば“ふしぎ”は自分のギターが元々あって、そこにYONCEが歌を乗せて、祐輔はグロッケン叩いて、岳ちゃんはパーカッションで……」

大内「何を叩くかも決めていなくて、机に並べて〈う~ん〉と考えて。そのまま本番(笑)」

将治「たまたま近くにあったものを演奏するとか」

大内「本村の近くにラッパが置いてあったから、とかね。録音はやり直せるので、いろんな遊びができますね」

YONCE「コーラスを録る時も〈この人の声だからおもしろくなる〉という発想だからね。ギターは将治がほとんど弾いているけど、〈俺が伴奏を弾いたほうがいいかも〉っていうのは曲によってあるし」

祐輔「プレイで参加しなくても参加していないことにならないバンドかも。たとえば、アンビエントなドローンの曲を作ったとして、岳がドラムを叩かなくても参加していないことにならないというか。みんなでアイデアを持ち寄って作るし、プレイヤーっぽくないというか、もっとちがうところに視点を置いているというか。だから、作詞・作曲・編曲のクレジットもHedigan’sにしているんです」

 

打ち合わせより「昨日何食べた?」

――“再生”に〈打ち合わせはもう十分だ 上手くやってもつまらないのさ〉という歌詞があって、Hedigan’sらしい姿勢だと思ったんですよね。

YONCE「本当にそうですね。計画について話すことはないし、打ち合わせより〈昨日何々を食べてさー〉みたいな話ばかりするから」

大内「こうしたらおもろいよね、という話が多いかも」

祐輔「計画性はなくて、すべてぶっつけ本番というか」

YONCE「楽しいし好きなことだから、結局、自然とちゃんとするし、ちゃんとしているほうが楽しい。それを言わないとできない時点で、その集まりには無理が生じていると思うな」

大内「逆にずっとガチで真面目だとも言える。傍から見たら、ものすごく真面目に音楽の話をしているように見えるかも(笑)」