桜の花も燃え盛る鋼鉄連載〈OSHIETAL〉。今月は偉大なるランディ・ローズをオシエタル! 56年にカリフォルニアで生まれた彼は、6歳の頃にギターと出会い、8歳でロックに開眼すると、そこから1年足らずで音楽学校の先生に「もう何も教えることはない」と言われるほど高度な演奏技術を習得。そして75年に自身のリーダー・バンドであるクワイエット・ライオットを結成し、その4年後にはオジー・オズボーンのバック・メンバーに引き抜かれる。〈悪魔と天使〉と例えられたオジーとのコンビで、ランディは数多くの名曲を生み、一躍ギター・ヒーローとして崇められるのだが、人気絶頂のなか飛行機事故でこの世を去るのだった……。
VARIOUS ARTISTS Immortal Randy Rhoads: The Ultimate Tribute ADA/ワーナー(2015)
あれから33年。彼のトリビュート盤『Immortal Randy Rhoads: The Ultimate Tribute』がこのほど登場した。クワイエット・ライオット仲間のフランキー・バネリに、ガスGやブラッド・ギルスといった歴代オジー・バンドの面々など、本作にはランディと縁の深い顔が多数参加。また、トム・モレロやサージ・タンキアンらチルドレンも駆け付け、その影響力の大きさを実感できるだろう。クラシック音楽にも精通したランディ製の美しいフレーズを際立たせる作りが素晴らしく、プロデューサーのボブ・キューリック(キッスやミート・ローフのサポート・ギタリストとしてもお馴染みだよな!)に拍手を贈りたい。この作品で泣けないヤツは、メタルをカタルべからず!