
いきものがかりとのコラボに感激
切なくも力強いバラードナンバー“変わらないもの”は今ツアーでの新たな挑戦のひとつ、ピアノの弾き語りで披露され、伸びやかで力強い歌声が会場に響きわたった。
「〈これだ!〉と思えるような言葉を人からいただけるって、人生の宝物ですよね」というMCで導かれた“スピン”、美しく洗練されたメロディ、アレンジを丁寧に描き出した“ひかりのあと”とアルバム『kibi』の楽曲を続け、観客の心と身体を揺さぶった。
楽曲冒頭部分、独唱から始まった彼女の歌手としての始まりの曲“なんでもないや (movie ver.)”を歌い上げた後、「私もしんどいときはいろんな曲やエンタメに力をいただいてきて。すごく感謝しているので、その恩返しをみなさんに渡していけたらいいなと思っています。ちょっとでも心が軽くなったり、元気になれる何かを手渡せたらいいなと思っているので、みなさん、幸せに生きていってください」――そんなMCとともに披露された本編ラストの“スピカ”。おおらかで優しい歌声は、ひとりひとりのオーディエンスを包み込み、朗らかなパワーへとつながったはずだ。

アンコールでは、東京公演のみのスペシャルゲスト、いきものがかり(吉岡聖恵、水野良樹)が登場。まずは水野良樹が作詞作曲を手がけた“まぶしい”をセッション。さらに、上白石がいきものがかりを好きになるきっかけとなった“YELL”(いきものがかり)を歌い上げた。吉岡、水野がステージを去った後、感激のあまりステージに倒れ込んだ上白石。最後の楽曲も水野が作詞作曲を担当した“夜明けをくちずさめたら”。〈分かち合うことをあきらめたりしない〉というメッセージを響かせ、豊かな感動が広がる。そんな余韻がまだ残る中、ライブ1曲目で披露した“あくび”の一節を歌って幕が降り、ライブはエンディングを迎えた。
カーテンコールではちょうど当日が節分だったため、バンドメンバーと一緒に豆まきを楽しみ、サイン入りボールを投げ入れた後、生声で「ありがとうございました!」と感謝の言葉を伝えステージを後にした。スクリーンに映し出された〈ありがとうございました! あったかくして寝てください 萌音〉という手書きメッセージを含め、こだわり作り込まれた演出と、彼女自身の飾らない姿や想いがしっかりと感じ取れるステージだった。
INFORMATION
上白石萌音 “yattokosa” Tour 2024-25《kibi》
2025年4月以降にWOWOWで生中継された本ライブの模様の再放送を予定しております
収録日:2025年2月2日(日)
収録場所:東京・東京ガーデンシアター
WOWOW公式サイト:https://wod.wowow.co.jp