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特別な街・横浜で歌い、みんなとつながること

ここまでMCらしいMCがほとんどないまま進んできたが、ようやくここで一息入れて長めのMCを。XinUはこのように話しだした。

「横浜……。私にとってここで歌うことには大きな意味があって。というのも、歌手になる前に一度、別の道に進もうとした……というか進んだりもしたんだけど、やっぱり歌が歌いたくて。このまま歌えないで人生終わるのは嫌だーって心から思って、決めて、出てきた土地が横浜でした。だから横浜のこんな素敵な場所でライブができるのはすごくいいなって思って。あのとき自分の人生で一番の勇気を出して歌をやろうと決めたわけだけど、だからこそ最初は不安もあったし。今もですけど。でもそんななかで仲間に出会えて、コレクティブになって、そのコレクティブのみんなもそうだし、ソロのステージを観てやろうと予約してくれたみんな、一緒に口ずさんでくれたり踊ってくれたりしているみんなを見ていると、家でひとりで引きこもって作った曲がみんなの生活の一部になっているのを感じて。返ってくるみんなのそのリアクションが前に進んでいくパワーと支えになっています。そんなふうにみんなとつながっていたい気持ちを表現した曲があります。“つながっていて”」。

そう話し、アコギを弾いて歌われた“つながっていて”には、今の彼女の思いが深く込められていた。聴く者たちの心に、歌が、言葉が、じわっと沁み入ってくる。この曲の途中にはこのあとの2ndステージでも活躍する海野あゆみが登場し、間奏及び曲の後半でソプラノサックスを吹奏。それと共にXinUの歌もエモーショナルになっていった。

 

XinUのライブで初のピアノ演奏も披露

続いてギターの庄司も再びステージに戻り、海野はアルトサックスに持ち替えて、3人で“合図 EYES 合図”を。間奏では庄司のギターと海野のサックスの掛け合いもあって一層熱が高まった。歌い終えて一言、「楽しいー」とXinU。

「次に歌うのはXinUとして最初に書いた曲。この始まりの曲を始まりの土地で絶対歌いたいと思って」「ひとりで書いていた曲がみんなと声を合わせればもうみんなのものになっているんじゃないかなと思います。なので、一緒に歌えたらいいなと思って。歌うね!」。そう話して本編の最後に歌われたのは、必ずライブで歌われてシンガロングが起きる“鼓動”だ。が、ここでも初めての試みがあった。その曲はXinUのピアノ弾き語りで披露されたのだ。幼少期にピアノを弾いていたと1回目のインタビューで彼女は話していたが、XinUとしてデビューしてからのライブでピアノを弾いて歌うのは初めてのこと。これがよかった。ライブで何度も聴いてきた“鼓動”だが、これまでのそれとは全然違って沁み入った。「オ~、オ~オ~」のシンガロングも自然に起きたが、それもまた彼女とみんなの思いの強く乗ったものに感じられた。「ありがとう」と言い、大きな拍手のなか、XinUがステージを降りた。

鳴りやまない拍手に応えてのアンコール。今後の予定などを話したあと、「さっきの”鼓動”も大合唱がすごく沁みたんだけど、この曲も一緒に歌うパートがあるので、一緒に歌いましょう。今日はありがとうございました」と言って、XinUは“また会いに行くから”をギターで弾き語った。観客たちの手拍子がリズムとなり、あたたかで優しい雰囲気に。そして「ラ~ラ、ララララ~」の大合唱。歌詞の通り「弾む鼓動 同じリズム」をみんなが共有し、その場所が柔らかな幸福感に包まれた。