片寄明人 feat. ショコラの7インチシングル“Veranda”がリリースされる。
GREAT3のボーカリスト、片寄明人の記念すべきソロデビューシングル曲“Veranda”。2000年4月12日にリリースされた同曲が、1995年に現在の店舗へ移転オープンしたタワーレコード渋谷店30周年を記念して初めてアナログ盤になり、E式ジャケットの7インチシングルとしてリリースされる。一般発売は2025年7月23日(水)だが、タワーレコード渋谷店では7月17日(木)から先行販売される。

この曲は片寄の妻ショコラをフィーチャーした曲で、佐橋佳幸を共同プロデューサーに迎えたもの。片寄は同シングルのリリース後、単身米シカゴに渡り、ジョン・マッケンタイアと親睦を深め、トータスやザ・シー・アンド・ケイク、ウィルコのメンバーらと1stソロアルバム『HEY MISTER GIRL!』(2000年)を制作した。
“Veranda”は1990年代に隆盛を誇った渋谷系を代表する曲で、カップリングとしてB面に収録される“Tears Of Enamel”は日本語詞を乗せたボサノバ曲。いずれも渋谷系全盛期の空気感がこもった、いま聴いても新鮮な感動を与えてくれる名曲だ。
今回のシングルにはA、B面ともにアルバムへ収録されたバージョンとは異なるオリジナルシングルの音源が収録される。シングル版の“Veranda”はアルバムバージョンと比べてポップで、ブラジル音楽やシカゴ音響派を通過したアコースティックなプロダクション。佐橋によるベースの音も新鮮で心地よい響きだ。当時はアルバムジャケットがストロベリー・アラーム・クロックの3rdアルバム『The World In A Sea Shell』(1968年)を想起させるものだったこともあり、ソフトロックとして評価されたが、片寄が愛するボサノバなどのブラジル音楽とアコースティックサウンドの融合を表現した曲だと言える。
そしてカップリングの“Tears Of Enamel”は、よりストレートな日本語詞によるボサノバで、心地よくも狂おしい夏の風景が浮かび上がってくる曲だ。
時代を超える名曲を収めた特別なシングル盤は、限定生産のため早めに予約してほしい。
RELEASE INFORMATION
渋谷店30周年記念先行販売:2025年7月17日(木)
一般発売日:2025年7月23日(水)
品番:PROT7343
形態:7 inchアナログ盤 E式ジャケット仕様
価格:2,750円(税込)
商品ページ:https://tower.jp/article/feature_item/2025/05/22/0701
TRACKLIST
SIDE A: Veranda
SIDE B: Tears Of Enamel