(左から)城戸“ROSIE”ヒナコ、マツシマライズ、鈴木壱歩、釘屋玄

3コードのビンテージなロックンロール一発録りの一本勝負に振り切った1stアルバム『暴動クラブ』から約1年。暴動クラブの2ndアルバムにしてメジャーデビュー作『暴動遊戯』は、そのプリミティブなロックンロールの熱をしっかり残しつつ、90年代のUKロック/オルタナティブロックやハードロック、レゲエなど大きく音楽性の幅を広げた作品に。そして、サウンドがクリアになったことで、それぞれのプレイヤーとしての個性や、バンド内に3人のソングライターがいることの強みがより鮮明に浮かび上がる。暴動クラブの新たなフェーズに込められた想いとは。

※このインタビューは2025年9月25日発行の「bounce vol.501」に掲載された記事の拡大版です

暴動クラブ 『暴動遊戯』 フォーライフ(2025)

 

現在進行形の暴動クラブが楽しめる作品

――先日、別媒体でインタビューさせていただいたときは、「2ndアルバムらしい2ndアルバムができた」とおっしゃっていましたね。

鈴木壱歩(ドラムス)「我ながらいい表現だ」

――(笑)。1stアルバム『暴動クラブ』と比べると音楽的に幅が広がり、音もクリアでパワフルになっていて、予想を遥かに超えた内容でした。

釘屋玄(ボーカル)「1stのときは自分たちのルーツをわかりやすく示そうと思って、3コードのロックンロールに的を絞り、モノラルの一発録りでレコーディングしました。そのあと、そういうロックンロールとはまた違うものを出したくなり、メロディアスで展開のあるシングル“撃ち抜いてBaby,明日を撃てLady”をリリースして、〈俺たち、こういう方向性もできるんじゃん〉って思って。その後に出したカバーEP『VOODOO SEE, VOODOO DO』で幅広い年代のロックンロールを演奏したことで、〈この感じで、もっといろいろなことをやれるかも〉と思ったんです」

――1stから2ndへの流れは意図したものなんですか?

城戸“ROSIE”ヒナコ(ベース)「いえ、なるべくしてなっていったんです。今回の収録曲は、昔の録音のなかから掘り起こしてきた“ラヴ・ジェネレーター”以外、すべて1stをリリースしたあと、今年の2月くらいから作った曲なんですよ。なので、現在進行形の私たちを楽しんでもらえる作品だと思います」

釘屋「“ラヴジェネ”は、バンドを始めて半年ぐらいのときに1回だけライブで演奏してやめた曲ですね」

城戸「〈カッコいい曲があるんだけど〉って私が見つけて、改めてやってみたらよかったんです。みんな忘れてた曲ですね」

マツシマライズ(ギター)「当時に比べて、ちょっとうまくなったし(笑)」

城戸「前は表現しきれなかったことができるようになったんだよね」

釘屋「歌だけちょっといじったけど……」

マツシマ「8割原形が残ってますね」

 

幡ヶ谷HEAVY SICKでも日比谷野音でも、やることは変わらない

――恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンライブをはじめ、演奏する会場が大きくなっていったことは制作に作用しましたか?

釘屋「ライブに関しては、すごくカッコよく言うと小さくても大きくてもやることは同じですね」

城戸「もともと〈デカくなっていくぞ!〉って思いがあったので、〈もっともっと〉という感じです」

鈴木「ヒナコさんが遠いなー、とは思う(笑)」

城戸「たしかに。フェスのステージに出たときに広がる大きな景色は、〈わ! あんなところまで人がいる!〉って感動はしますね」

マツシマ「でも演奏が始まったら、幡ヶ谷HEAVY SICKでも日比谷野音でも変わらないんですよね。視覚的には変わるけど、プレイや気持ちは変わらない」

城戸「見せ方は変わりますね。私は2階、3階の一番うしろのお客さんまで一人ひとり、端から端までガン見するタイプなので、全員の顔を見られないことは少し寂しいです(笑)」

――全員をガン見するんですね(笑)。

城戸「来てくれてるのが嬉しいから、見てやろうって(笑)」

 

好きなものはロックンロールだけじゃない、だからこそ広がった音楽性

――その変化がアルバムの音楽性に作用したところはなかったですか?

釘屋「1stアルバムは50年代や60年代のロックンロール、そのスタイルを踏襲するパブロック的なところに的を絞ったけど、デカかったのはカバーEPを作ったことですね。オールタイムのジャパニーズロックのなかから、スタジアムで鳴るような名曲も選んだし、その流れとライブの規模感がパーンとデカくなっていったことは比例してるので、多少は影響していると思います。

でも、あくまで流れに身を任せた自然体なんです。多くのお客さんやリスナーを獲得するために、大きな箱でも響く曲を作るために、ある種の方程式に則ってポップな曲を書く、みたいな意識はないですね。そういう職業作家的な音楽もおもしろいけど、それを暴動クラブでやっても楽しくないし、もともといろんな音楽が好きな僕らがいろんなことをやってみたっていう、ただそれだけなんですよね」

マツシマ「1stはすでにライブで仕上がっていた曲をパッケージにしようって話だったから、必然的に現場のにおいが強い作品になりました。そのぶん精密ではないというか、ミスがどうとかっていうより、感覚的にカッコよければOKって考え方でしたね」

釘屋「ライブ盤のように、そのままやった感じだったからね」

マツシマ「それに対して2ndの収録曲はほぼ最近できた曲で、なんならレコーディングの3日前に書いた曲もあって。ライブでも披露してませんし、スタジオできっちり仕上げた曲が、ライブでどう育っていくかが楽しみな作品です。今後はそういう曲が増えていくでしょうし、ライブではCD音源とぜんぜん違う感じになる可能性もあります」

 

ジャンルや形式、録音方法は手段に過ぎない

――一発録りから離れたことで、暴動クラブのシグネチャーと言えるタフネスや荒々しさが失われるかもしれないという懸念はありましたか?

城戸「私はありましたね。でも、いざやってみたらなんの問題もなかったです」

鈴木「この4人でやったら、暴動感は出るんですよね」

マツシマ「一発録りのビンテージサウンド、みたいな先入観が強いのはわかるけど、僕らの個性はそれだけじゃないし、こういうスタジオワークもできるんだぞって。そういう気持はあったかも」

釘屋「録音方法は手段でしかないからね。今の時代にロックンロールやパンクをやっている人たちも、〈この年代のこの音〉とか文脈やジャンルは細分化しているじゃないですか。そういう人たちは、手段と目的が一致していると思うんです。ただ俺たちは〈このジャンルをやりたい〉っていうのがない飽き性なので、もっと広くやりたい。(忌野)清志郎だって、フォーク期からバンド期に変わったときは音がガラッと変化しましたよね。ビートルズも、録音できるトラック数が増えたらそうなった。俺たちにとってジャンルや形式、録音方法は手段の一つに過ぎないから、〈これじゃないと〉ってこだわりはあまりないんですよね」

マツシマ「憧れる昔のロックンロールだって実はそのときの最新の音だったりもするわけで、〈今のロックバンドが今の音で録るのは普通でしょ?〉って思いますね」

――4人それぞれの音がはっきりと聞こえてくるので逆に生々しくて、〈暴動クラブってこんなバンドだったんだ〉って発見がありましたね。アルバムを作るにあたってコンセプトはありましたか?

釘屋「いろんなタイプの曲を入れたくて、候補のなかから属性やテイストが被る曲はどちらかを入れるのをやめるとか、そういう選択はありましたけど、コンセプトはなかったです」

マツシマ「いろんな曲をやるっていうのは、バンドを組んだ当初からの理念だったしね」

釘屋「同じような曲ばっかりやってたら飽きるから(笑)」

城戸「私たちはなんでもできるぜって見せたいし」

 

工場のように売れる曲を作るのはおもしろくない

――タイトルも、突発的に浮かんできたもののような気がするのですが。

城戸「すぐ決まったよね」

釘屋「コンセプトもなかったので、〈2ndアルバムだから『暴動クラブ2』でいいんじゃね?〉ってところから始まって、〈それはさすがに〉という話になって(笑)」

マツシマ「僕、実はジャッキー・チェンとブルース・リーの映画を全部見てて、めっちゃファンなんです。なので、元ネタは『死亡遊戯』ですね」

城戸「私的には松田優作が好きなので、『遊戯シリーズ』にもかかってるから最高じゃんって」

マツシマ「〈ヒナコさん、『死亡遊戯』見たんだ!? やったー!〉と思ったら……」

城戸「見てない(笑)。あと、〈遊戯〉してるアルバムだしね」

釘屋「漢字4文字で胡散臭い感じもあるし」

マツシマ「ジャケ写にもちょうどよくはまってるし。『暴動クラブがやって来るヤァ! ヤァ! ヤァ!』だったらはまらない(笑)」

――ストーリーや意味が求められがちなのが現代のポップミュージックですが、意味や意図のなさもロックンロールの魅力ですよね。

釘屋「ストーリーは偉大な先輩たちが作ってくれてるから、俺らはそこに乗っかるだけかも。頭でっかちじゃおもしろくないし、ノリの軽さや瞬発力は大事にしたいですね。工場みたいに売れそうな曲を作るのはおもしろくないんじゃないかなって」

 

暴動クラブの新たなロックンロールスタンダード

――それと、わかりやすい引用元がちりばめられていることも暴動クラブのおもしろさです。1曲目の“ドライヴ・ミー・トゥ・ザ・ムーン”も、タイトルはジャズスタンダード“Fly Me To The Moon”からきていて、歌詞にはそれを歌った代表的シンガー、フランク・シナトラの名前が出てくる。

釘屋「考えて歌詞を書くと頭のなかがぐちゃぐちゃになってドツボにはまるから、あんまり考えない方がいいんだなって思うようになりました。だから、おもしろいワードやセンテンスが浮かんだらメモ帳に適当に書き留めて、それらを歌詞を書くときに引っ張ってきて、なんとか帳尻を合わせる。今回は特にそんな感じでやりました」

――〈アバンチュール〉なんて単語も出てきますが、あまり新しい言葉を使わないですよね。

釘屋「〈Wi-Fi〉とか入れたほうがいいのかな(笑)。〈電話〉でいいのに〈iPhone〉って言っちゃうと、数十年後に聴いたときに歌詞が古くなっちゃうじゃないですか。今で言う〈ポケベル〉とかがそうですよね。そこを、あえて言葉を変えることで、時代性を超えることができるんです」

――“ドライヴ・ミー・トゥ・ザ・ムーン”はマツシマさんの作曲ですが、どのようなイメージでしたか?

マツシマ「過去の“暴動クラブのテーマ”みたいな、暴動クラブの新しいロックンロールスタンダードを作りたかったんですよね。レッド・ツェッペリンでいう“Good Times Bad Times”や“Rock And Roll”みたいな」

――イントロのアンセミックなギターのコードストローク、力強いリズムは、まさに。1曲目にふさわしいですね。

城戸「曲順を決めるときも、1曲目は満場一致で〈これじゃん!〉ってなりましたね」

――ドラムがいいですよね。

鈴木「以前はストレートな8ビートの曲が多かったけど、今回は全体的に今までにやったことのない新鮮な感じを前面に出しました」

マツシマ「全曲、壱歩のドラムが印象的なんですよ。〈暴動クラブのドラムの音だ!〉って感じ。いい意味での癖があるんですよね」

釘屋「キメが効いてるよね」

鈴木「それ、今日(取材日)が俺の誕生日だから忖度して言ってくれてるんでしょ(笑)」

――お誕生日おめでとうございます(笑)!

 

城戸“ROSIE”ヒナコはポール・マッカートニー?

――2曲目の“FEEL SO GOOD”は城戸さんが作曲。ギターのカッティングが印象的です。終わり方にガンズ・アンド・ローゼズっぽさを感じました。

鈴木「あれは僕がやりたくて。ロックンロールのお決まりじゃない、ポップな終わり方をぶち込みたかったんです」

マツシマ「俺は“スイミング・ラジオ”(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)かと思ってた」

城戸「“FEEL SO GOOD”は寝起きに適当に出てきた曲なんです。私、寝起きに曲ができるんですよ」

マツシマ「寝起きに書いたって、“Yesterday”(ビートルズ)じゃん。ヒナコさんのこと、これからジョン・レノンって呼ぼう」

釘屋「……ポール・マッカートニーだろ(笑)!」

マツシマ「間違えた(笑)!」

城戸「(笑)。で、そこにギターのカッティングを思いっきり入れたらカッコいいだろうなって」

釘屋「それをTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT風に味付けしたんだよね」

マツシマ「うん、デモを聴いた瞬間からそのアプローチにしようって。ギターとアンプのセッティングもアベフトシさんと同じにしましたから。やり方は秘密です(笑)」

 

90sオルタナとレッド・ツェッペリンの融合

――アルバムの後半から、さらに音楽的な幅が広がっていきますね。

釘屋「冒頭の曲順は満場一致しましたが、それ以外はそれぞれの思うところを摺り合わせつつ、いろんなテイストをうまくばらけさせて散りばめることを意識しました」

マツシマ「最終的にいい感じで前半、後半、くっきり分かれた構成になったよね」

城戸「みんなアナログレコードを聴く人たちなんで、どうしてもA面とB面みたいなイメージはあったよね。今回はCDだから関係ないけど(笑)」

――アナログもぜひ出してほしいですね。B面の始まりはどこですか?

マツシマ「“ラヴ・ジェネレーター”がB面の1曲目じゃない?」

釘屋「俺はそう思う」

鈴木「俺は“ダリア”がB面1曲目だなー」

城戸「ああ、そんな気がする」

――メンバーによって違うんですね(笑)。

マツシマ「個人的な転換ポイントとして、“ダリア”は人生初のスライドギターを弾いたんですよね。イーグルスとかにはまってめっちゃ聴いてコピーして、コソ練(コソコソ練習)して」

鈴木「〈コソ練〉って(笑)」

マツシマ「なので、そこは要チェックで」

――ちなみに私は“ラヴ・ジェネレーター”からB面派です(笑)。テイストは違えどギターリフが印象的なストレートなロックンロールアンセムという意味では、A面1曲目のシンボリックな“ドライヴ・ミー・トゥ・ザ・ムーン“なみにインパクトがあるので。そこから“生活”の90年代のUKロック的なサイケデリック味のある曲へのコントラストの効いた流れが好きですね。

釘屋「“生活”を書いたとき、ちょうど90年代の音楽が好きだったなって思い出してたんです。プライマル・スクリームやザ・ストーン・ローゼズ、スウェードとかが好きで、ああいうサイケな空間的な広がりが起点になって、イントロのリフはザ・バーズやザ・ムーヴがよくやっていた感じ。歌よりもノリ重視で、ボーカルはローゼズのイアン・ブラウンみたいにフワッと乗る感じにしたくて。で、この曲も壱歩くんのドラムがいいんですよ」

鈴木「釘屋のイメージがわからなくて、結局ガラッと変えちゃったけど」

釘屋「あの時代のマッドチェスター系のバンドって、リズムが軽やかじゃないですか。壱歩くんのスタイルはそれと対極にあるパワー系なので、そこの摺り合わせが難しかったですね。けど器用貧乏になるより壱歩くんらしさが出ていて、アルバムのほかの曲に通じる良さが出ているんじゃないかなって」

城戸「うん、やっぱ今回はドラムの存在、大きいよね」

鈴木「みんな誕生日プレゼントで褒めてくれてるんでしょ(笑)」

――(笑)。“ギミー・ショック”も90年代を思わせますね。

釘屋「パワーコードとかオクターブ奏法とか、初期レディオヘッドのグランジっぽい曲をイメージして作ってたら、プロデューサーの告井(孝通)さんが、〈これ、ツェッペリンみたいにしたらおもしろいんじゃない?〉って、コードの積み方とか流れをちょっと変えてくれて、90年代オルタナティブロックのバンドがツェッペリンの“Ramble On”に先祖返りした曲、みたいになりましたね」

 

初挑戦のレゲエも、アンダーグラウンドに敬意を表した高速パンクも

――2ndでの音楽的な広がるを象徴するのが、レゲエの“FIRE”ですね。

釘屋「〈レゲエが好き〉って言ったらマニアに怒られそうですけど、僕はレゲエやクンビアをコンピ盤で聴くのが好きなんです。最初はパンクな8ビートの曲だったんですけどなんだか冴えなくて、裏打ちでやってみたらいい感じになりました。

あと当時、ツェッペリンの“D’yer Mak’er”のリフを延々と弾くことにはまってて、たまたまコード進行も部分的に一緒で、〈“D’yer Mak’er”とくっつけたらおもしろいんじゃね?〉ってなったんです。ロックバンドが遊び心でやってるレゲエ、みたいな曲ですね」

マツシマ「この曲のゆるさは好きですね。ほかの曲が濃厚で重いけど、“FIRE”がアルバムの箸休めになってる。全曲聴き終わってから、“FIRE”をもう一回聴いてみるかって気持ちになる」

鈴木「寝れる曲だよね(笑)」

城戸「私はレゲエのベースを弾くのが初めてで。ロックとはぜんぜん違うから、いろんなレゲエをめっちゃ聴いて研究しました」

――指で弾いたんですか?

城戸「指弾きはできないので、そこはピックで(笑)。プロデューサーの方がベースにティッシュやスポンジを詰めて、ミュートしてくれてるのもポイントです」

釘屋「ポール・マッカートニーだからね(笑)」

――(笑)。ベースにサイケ感や踊れる感じが出ていますよね。そんな横ノリの“ギミー・ショック“と“FIRE”の間に高速ショートチューン“LIFE FUCK”が入っていることには不意をつかれて、聴いていて飛び上がりました。ラジオでは流せない曲かもしれませんが(笑)。

釘屋「結局、検閲を逃れて伏字になってないけど大丈夫かな(笑)」

――この曲は新たなフェーズに入っていることを象徴しながらも、アンダーグラウンドへのリスペクトを感じます。

マツシマ「かなり保守的で限定的ですけど、HEAVY SICKとかで全身タトゥーのゴツいおじさんたちがやっているサイコビリーやハードコアパンクのイメージの曲です。もともと僕はそういうシーンが大好きで、敬意をこめて振り切りました。メジャーのアルバムなんですけどね」

――初台WALLのフロアが浮かぶ曲なのに、逆にポップで開けている感じを受けます。

釘屋「演奏や曲自体がわかりやすいからかも。バンドを組んでから、〈こういうことをやりたいんだ〉って伝わる曲しかやってこなかったので」

マツシマ「アルバムの選曲も、〈こういうことをやりたい〉ってイメージが伝わらない曲は捨ててきました。だから、アルバム全曲わかりやすい」

 

ベタなことをカッコよくやるのが暴動クラブ

――ラストの“ハニー”もほんとうにわかりやすいですよね。キャッチーなメロディが最高で、まさにアルバムのフィナーレに相応しい曲です。

城戸「これは珍しく夜中にできた曲です(笑)」

釘屋「俺は、この曲は絶対に最後だなって思いました。〈始まりと最後は絶対これ!〉って思ってゴリ押しした」

マツシマ「“FIRE”で終わったと見せかけて、“ハニー”で〈まだ終わってないよ〉って聴いてもらえるかな」

――アルバムの最後の曲が速くてメロディが最高、っていうところにぐっときました。

城戸「“ハニー”はすべてが超ベタですね(笑)」

マツシマ「みんな、どっかで聴いたことある感じだよね」

釘屋「ベタなことをカッコよくやるのが俺ら、暴動クラブなのかなって。ベタなものにどうやって色付けしていくか、それがロックンロールにおいて一番大事なんじゃないかなって」

城戸「できたときは〈ベタすぎるかな?〉って思ったんですけど、この暴動クラブに投げ込んだら大丈夫だって自信があったんです」

――聴いた人のお楽しみかもしれませんが、実は城戸さんが歌う隠しトラックも収録されていますね。

城戸「暗い曲ですよね。家で一人で作った曲で、バンドで一回合わせたんですけど……」

釘屋「で、ボツになったけど、〈隠しトラックに入れたらおもしろいんじゃね?〉ってなって」

城戸「プロデューサーの方の家で録音しました。ベースもピコピコ(シンセベース)で弾いてます。いずれバンドでやりたい曲ですね」

釘屋「次の伏線にしたいよね」

城戸「シンセベースはめちゃくちゃおもしろかったです。これでもいいかも、って思っちゃった(笑)」

釘屋「(オジー・)オズボーンの“Mr. Crowley”みたいにウニョ~ンってね(笑)」

 

ひたすら〈根拠のある自信〉があるアルバム

――では最後に、みなさんのそれぞれの言葉でアルバムを総括してもらえますか?

釘屋「こっからアルバムを披露するライブの場があるので、それはすごく楽しみですね。毎回、レコーディングが終わると〈あっ、終わったんだ!〉って思う」

城戸「これを次のツアーでどう育てていくか、だからね」

――ギターが2本鳴っている曲をどう演奏するのかとか、気になりますね。

マツシマ「そこはお楽しみに」

釘屋「ツアーはやり慣れていない場所、やり慣れていない曲ばかりなので、未知数ですね。このアルバムはロックの、ロックンロールのお約束がちりばめられていて、ワクワクしてもらえるんじゃないかと思います。そしてどの曲も、もともとロックを好きな人が聴いたら〈ここはこうなんじゃないかな?〉ってリファレンスが透けて見えるようになってるんで、にやにやしてもらえたらなって。それに、暴動クラブはビートルズみたいにソングライターが3人いて、今回はヒナコさんの曲も増えたし、それぞれ違う属性があるので、そこもおもしろいと思います」

マツシマ「日本にも海外にも若手ロックンロールバンドはすごくたくさんいると思うんですけど、そのなかで一番飛び抜けてるアルバムだと思いますね」

釘屋「俺らにとってはシングルにならないような曲でも、並のバンドだったらシングルになるよなって思う」

城戸「うん、全曲シングルカットしたい。全部気に入ってるし、全部満足いってる」

マツシマ「これは絶対、今まで誰も聴いたことないようなアルバムですね。甲子園の選抜メンバーみたいな」

鈴木「強い曲ばっかりだよね。俺は、バンドとしてひとつの重要なポイントまで来られたことがわかるアルバムだと思います。自分で聴いててワクワクするし、今回はレゲエとかもそうですけど、いろんなリズムを採り入れました。定食も小鉢がいっぱいあったほうが嬉しいじゃないですか(笑)。カレーライスだけじゃなくて、いろんな国の料理が入ってる、そんな美味しいアルバムです」

城戸「今回は、ひたすらに〈根拠のある自信〉があるアルバムですね」

――個人的に、↑THE HIGH-LOWS↓の『ロブスター』を思い出したんですよね。全曲シングルにできて、シンプルなロックンロールをやっていたバンドの音楽的な広がりを示した作品でもあるので。

釘屋「ヒロト&マーシーって一番ロックンロールな存在なのに、いろんなジャンルの音楽をやってますからね。そうおっしゃっていただけて、ありがたいです」

――バンドのこの先のビジョンとして、先ほど言及されたシンセベースや打ち込みの導入はありえますか?

釘屋「打ち込みが主軸になるとちょっと違う気がして、効果音的に入れるとか隠しトラックでやるとかはいいと思います。逆に、そういう音楽をあえて人力でやるのがおもしろいのかなって。ザ・ルーツがバンドでヒップホップをやっているノリで、僕らはロックンロールをあくまで人力でやれたらと」

城戸「でも、打ち込みを絶対にやらないとは言い切れないよね」

鈴木「うん。曲によってそういう発想が降ってきたら、こだわりを持たず積極的にいろんなことをバンドで試したいな」

マツシマ「それこそ今回のアルバムはバンドを組みたての頃だったら想像できなかった音楽性だし、何が起こるかわからない。もちろん、やるときは俺らなりの解釈でカッコよくやりたいですね」

釘屋「そうなる、って断定しておく。未知数だけど(笑)」

 


INFORMATION
暴動クラブ メジャーデビュー記念キャンペーン

暴動クラブのメジャーデビュー作となるニューアルバム『暴動遊戯』発売を記念して、タワーレコード限定デザインの超貴重な謹製オリジナルポスターを全店で掲出します。また、一部店舗では本作の先行試聴も開催。みなさまのご来店をお待ちしております。

①謹製オリジナルB1ポスター掲出

暴動クラブの超貴重な謹製オリジナルポスターを全国のタワーレコードで掲出します。

【掲示期間】
2025年10月7日(火)~2025年10月13日(月) ※終了日は店舗によって異なる場合がございます

【掲示店舗】
タワーレコードおよびTOWER RECORDS mini全店

②直筆サイン入り謹製オリジナルB1ポスター抽選プレゼント
暴動クラブ『暴動遊戯』を対象店舗でご購入いただき、抽選へご応募された方の中から10名様にメンバー全員の直筆サイン入り謹製オリジナルB1ポスターを差し上げます。店舗でご購入いただいた方は応募QRコード付きレシートより、タワーレコード オンラインでご購入いただいた方は詳細ページの〈応募はこちらから〉より抽選にご応募いただけます。なお、応募にはタワーレコードメンバーズへの登録が必要となります。

【応募期間】
2025年10月7日(火)0:00~2025年10月20日(月)23:59

【対象店舗】
タワーレコードおよび TOWER RECORDS mini全店、タワーレコード オンライン

【対象商品】
暴動クラブ『暴動遊戯』(FLCF-4543)

※サインは直筆のため、その過程においてポスターに一部汚れや折れ等が入る場合がございますが、返品・交換はできません
※賞品の第三者への転売やオークションでの出品・転売を固く禁止します
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます

③ニューアルバム『暴動遊戯』先行試聴 ※終了

詳細:https://tower.jp/article/feature_item/2025/10/01/0707

④新宿店限定特典

暴動クラブ『暴動遊戯』を新宿店にてご購入で、新宿店限定ショットでのオリジナルポスター(B2)をプレゼント。ポスターにはランダムでメンバーのサイン入り。

【施策内容】
対象商品ご購入1点につき新宿店限定ポスター(サイズB2)をお渡しします。
※ご予約のお客様にはポスターを確保させていただきます。

【開催期間】
2025年10月7日(火)商品入荷時~特典が無くなり次第終了

【対象店舗】
新宿店

【対象商品】
暴動クラブ『暴動遊戯』(FLCF-4543)

詳細:https://tower.jp/store/news/2025/10/055001

 

RELEASE INFORMATION

暴動クラブ 『暴動遊戯』 フォーライフ(2025)

リリース日:2025年10月8日(水)
品番:FLCF-4543
価格:3,300円(税込)

TRACKLIST
1. ドライヴ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
2. FEEL SO GOOD?
3. 抱きしめたい
4. くだらない時代に唾を吐け
5. ダリア
6. ラヴ・ジェネレーター
7. 生活
8. ひまつぶし
9. ギミー・ショック
10. LIFE FUCK
11. FIRE
12. ハニー
 <シークレットトラック> 

 

LIVE INFORMATION
暴動クラブ LIVE TOUR2025 暴動遊戯

2025年11月9日(日)大阪・心斎橋 LIVE HOUSE BRONZE
開場/開演:16:30/17:00

2025年11月15日(土)愛知・名古屋 CLUB UPSET
開場/開演:16:30/17:00

2025年11月29日(土)福岡・福岡 ESPエンタテインメント福岡 LIVE HALL EMY
開場/開演:16:30/17:00

2025年12月21日(日)東京・代官山 UNIT
開場/開演:17:00/18:00

 

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