「ビカミング」鑑賞後にあわせて見たい/聴きたい8作品
本稿読者と「レッド・ツェッペリン:ビカミング」鑑賞者への補足として、簡易的なディスクガイドも追記しておこう。
ZEP結成前夜にセッションプレイヤー/スタジオミュージシャンとして活動していたジミー・ペイジとジョンジー。ブリティッシュフォークとスウィンギング・ロンドンを象徴するシンガーソングライターで、ザ・ビートルズとの交友でも知られたドノヴァンが1966年にリリースした代表作『Sunshine Superman』では、ジミー・ペイジがギターを弾いている。そして同年作『Mellow Yellow』には、ジミー・ペイジに加えてジョンジーも参加。
ジミー・ペイジはザ・ヤードバーズに在籍していたことが知られているが、彼がいたのはバンド後期の1966~1968年。その頃に唯一リリースされたスタジオアルバムが『Little Games』で、本作にはジョンジーもベースと編曲で参加している。ジミー・ペイジらしさとともに、ジョンジーの多才さも感じられる一枚。
当時の英国ロックを代表するザ・ローリング・ストーンズが、ライバルのザ・ビートルズやサイケデリック全盛期に呼応した異色作『Their Satanic Majesties Request』。同作収録の名曲“She’s A Rainbow”の特徴的なストリングスは、ジョンジーのアレンジワークだ。
英国のR&B/ロックシンガー、ジョー・コッカーがザ・ビートルズのカバーで成功を掴んだ代表的なアルバムが、1969年の『With A Little Help From My Friends』。同作では、5曲でジミー・ペイジがギターを弾いている。
ZEPの作品では、1997年にようやく正式にリリースされた『BBC Sessions』をまず挙げたい。同作は、1969年の英BBCでのセッションとロンドンのパリ・シアターでのライブ(こちらは1971年)を収録、当時のZEPのパフォーマンスを捉えている。「ビカミング」のエンドロールで流れるエディ・コクランのカバー“Somethin’ Else”もここで聴けるので、映画を見たあとにぜひ聴きたい作品。
『Mothership』は、2007年にリリースされ大ヒットしたZEPのベストアルバム。全キャリアを網羅しており、現行盤は2014~2015年のリマスター音源で各曲を収録している。オリジナルアルバム一枚一枚が必聴のバンドだとはいえ、亡きボンゾ以外の3人が選んだ曲目は文句なしのベストセレクションであり、入門に最適。
コンサート映画の決定版「レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ」は、ZEPの絶頂期、1973年のマディソン・スクエア・ガーデンでのコンサートを捉えた作品(その後に再撮影された素材も含んでいる)。ビジュアルは彼らの最大の魅力の一つであるし、「ビカミング」でバンドのパフォーマンスにやられたファンは必見だ。

「ビカミング」を映画館で体験し、1stアルバムと2ndアルバムを聴き、上記の作品に触れれば、あなたはもうZEP沼にハマっているにちがいない。
MOVIE INFORMATION
レッド・ツェッペリン:ビカミング
監督・脚本:バーナード・マクマホン(「アメリカン・エピック」) 共同脚本:アリソン・マクガーティ 撮影:バーン・モーエン 編集:ダン・ギトリン
ジミー・ペイジ ジョン・ポール・ジョーンズ ジョン・ボーナム ロバート・プラント
2025年/イギリス・アメリカ/英語/ビスタ/5.1ch/122分/日本語字幕:川田菜保子/字幕監修:山崎洋一郎/原題:BECOMING LED ZEPPELIN/配給:ポニーキャニオン 提供:東北新社/ポニーキャニオン
TOHOシネマズ 日比谷ほか全国の劇場及びIMAX®劇場にて大ヒット公開中
©2025 PARADISE PICTURES LTD.
[公式HP]https://ZEP-movie.com/
[公式X]@zepmovie






