秘蔵ライヴEPにロバート・プラントの新作も!

LED ZEPPELIN 『Live EP』 Rhino/ワーナー(2025)

 メンバー公認のドキュメンタリー映画「レッド・ツェッペリン:ビカミング」公開もあって話題のレッド・ツェッペリンから、4曲のライヴ音源を収めた『Live EP』が届いた。今回は名盤『Physical Graffiti』(75年)の50周年に絡んだ企画で、75年5月のアールズ・コート公演と79年8月のネブワース公演から2曲ずつ選ばれた楽曲はすべて同作からのチョイスとなる。どれも2003年のライヴDVDが初出で、公式の音盤化はこれが初だそう。

ROBERT PLANT 『Saving Grace』 Nonesuch/ワーナー(2025)

 そうしたレガシーが賑わう一方、ヴォーカリストのロバート・プラントは現役バリバリだ。アリソン・クラウスとの2作目『Raise The Roof』(2021年)以来のアルバム『Saving Grace』は、2019年から活動を共にするセイヴィング・グレイスのメンバーたちと6年かけて作り上げた入魂の英国録音作。近年のアメリカーナ探求をトラッド〜フォークやブルースの領域へ拡張し、ロウやモビー・グレープらのカヴァーに自作曲も交えて和やかな雰囲気で聴かせてくれる。