Page 2 / 4 1ページ目から読む

強いメロディと歌詞で働くみんなを応援する“Monday to Friday”

――せっかくの機会なので、『XinU EP #04』を1曲ずつ掘らせてください。1曲目が“Monday to Friday”で、葛藤を乗り越えて出来上がった曲だという話は、さっきしてもらいましたけど。

「作り方は原点に戻って、スタジオに私と松下さんとギターの庄司さんが集まって、ゼロからセッションしていきました。いつもはトラックありきで、その後にメロディを書くパターンが多かったんですけど、より強いメロディを書くために、まずギターと歌でサビを作るという、今までにないやり方を試してみて、できたのが“Monday to Fridayのサビです。今まで、XinUの曲はカラオケで歌いにくいと言われて、私もそう思っていたんですけど、〈これだったらみんなで揺れながら歌ってくれそうだな〉と思い描きながら作ったメロディです」

――この曲、コーラスを重ねていないんですよね。メインボーカル1本のみ。

「ボーカル1本で完成してるんじゃない?という話になって、コーラスは入れませんでした。今回のEPは全体的にコーラスが減った、というか、テイクが減りました。今まではメインボーカルも1日がかりで、コーラスだけで3日間かかった曲もあったんですけど、今回はほぼ1テイクで録れた曲もあります。いい声で歌えるようなキー選定に気をつけたこともあるし、いっぱいライブをやったことによって。物理的に歌がうまくなったこともあるのかもしれないです」

――“Monday to Friday”の歌詞は、仕事を持って働いている人には、リアリティを持って響く曲だなと思います。会社務めはしんどいけど、週末になれば君に会える、みたいな感じですよね。

「私自身は、1週間はあんまり関係ないような生活ですけど、1週間先に何か楽しいことがあるだけで、どんなに大変なことでも乗り切れるんじゃない?と思ったので。それをわかりやすく伝えるには、1週間をテーマにすることかな?と思って、“Monday to Friday”を書きました。働くみんなのことを思いながら」

――いいですね。働くみなさん励ましソング。

「会えるのは、人じゃなくても、趣味とかでもいいですしね。今までよりもメッセージがわかりやすいし、前向きだし、『A.O.R - Adult Oriented Romance』に入っている“ア・ラレイ”とか、ああいう内省的な歌詞を書いていた自分とは全く違うモードです(笑)。

昔は、〈こういうのは書きたくない〉まであったんですよ。きっと楽しいことが待っているなんて、断言できないと思っていたから。だけど今の気持ちとして、みんなの顔を思い浮かべながら、そっちの方向で行ってみたいと思って書けた歌詞です」

――新しいスタートにふさわしい曲だと思います。

 

Aile The Shotaからエネルギーをもらって作り上げた“Timing”

――2曲目が“Timing (feat. Aile The Shota)”。Aile The Shotaさんとは、どういうきっかけでコラボすることになったんでしょう。

「初めてShotaくんと会ったのは、3年ぐらい前にShotaくんのラジオ番組に呼んでもらった時です。お互いの声が好き、みたいな話から、〈いつか一緒にやりたいね〉ということになって、それ以降も何度かライブ会場で会うたびに〈何か作りたいね〉という話をしていたのが、やっと実現しました。

最初に〈朝の時間帯に、部屋の中でリラックスしながら聴ける曲を作ってみたいかも〉というのが一致して、サウンドの方向性が決まった後、Shotaくんにスタジオに来てもらって、トラックの上で、1人ずつメロディを3パターンぐらい出しました。そこで、Shotaくんが2番目に歌ったメロディがサビにいいんじゃないの?ということになって、そこからブラッシュアップしていきました」

――完全な共作ですね。

「その時、Shotaくんと近況報告をし合いながら、今日があるのもタイミングだよねとか、まさにそんな話をしていたんですね。夏の、びっくりするぐらい空が青い日で、普段は空とか気にしないのに、〈今日が楽しみだったから空を見たんだよね〉って。心に余裕がないと空のことは気にできないし、〈余裕を持って日々を過ごしたいよね〉って、2人で強くうなずいていたら、Shotaくんが〈ヴァース、もうできたかも〉って。その会話が全部、2番のヴァースになっています」

――なんと。すごい早わざ。

「そこで話したことは全部Shotaくんのヴァースに入ったから、私は私のストーリーを描けばいいかなと思って、家に帰ってから自分のところを書いて、完成しました。録音も一緒にやったんですけど、Shotaくんが歌って、その後に私が入って、1テイクで完成しました。Shotaくんと一緒に作ることで、すごくいいエネルギーをもらって、あっという間にできちゃったという感じでした」

――これもある意味、励ましソングですよね。疲れていても、嫌なことがあっても、きっと大丈夫だよと言ってくれているような。

「Shotaくんも私もそれぞれの場所でお互いに悩んだり葛藤しながら進んでいることが、話をする中でわかったんです。そのことで共感できたので、制作過程の会話にも私自身が励まされました。Shotaくんも〈お守りになる曲ができました〉と言ってくれて、みんなにとっても、そういう曲になったらいいなと思っています」