父亡き後、その看板を引き継いだ息子のアーサー・ジェフスによる新生ペンギン・カフェ第2弾だ。世界各地の民族音楽を採り入れた英国流の室内楽は、どの枠組からも外れ、架空のフォルクローレを形成。NASAのプロジェクトの一環で宇宙へ発信される曲も含んだ本作は、従来のコンセプトを保ちつつ、〈ベイルート以降〉のインディー・ロック・シーンとも呼応するような、アーサーの柔軟で現代的な姿勢が感じられる。