地に足着けて音楽に向き合えるグループになっていけたらな
――先のことはわからないというのは前提として、活動ペースを少しずつ取り戻せそうな感覚はありますか?
「かえぽ(Kaede)が戻ってきたときに、どういう動きになるのかまだ想像できないです。Tパレからリリースして、いい感じに名前が出て、いろんなとこからお呼びがかかって、というのを経験した身からすると、その時期に比べると露出は減っていると思うんです。リアルなことを言っちゃうと、自分たちが活動したくてもできなくならないようにしなきゃいけないなっていう危機感はあります」
――危機感ですか。
「結婚してからはずっとありますね。これからの人生どうなるんだろうというワクワク感もあるけれど、みんなはどう感じながらアイドルを続けているんだろうと思うし、何年までできるんだろう、何年までやっていいんだろうというのはつねにあります」
――これだけ長く続けるとお手本もほとんどないですからね。もっと長いグループだとPerfumeとか、同じくらいのキャリアとなるとhy4_4yhあたりでしょうか。
「hy4_4yhさんは20周年のライブをされたんですよね。(MCで)Negiccoのことに触れていただいたとファンの人から聞いて嬉しかったです。自分的にはもう一段階、誰かに刺さるきっかけがあったらいいのかなと思っていて。土岐麻子さんみたいなアーティスト像に向かっていけたらNegiccoも先があるのかなと思ってます」
――いまなお知ってもらわねば、もっと言えば、売れなければ、という意識がある。
「それはどうだろう? 売れたところでみんなが動けるか、という現実的な問題もありますし(笑)。いまよりも地に足着けて音楽に向き合えるグループになっていけたらなとは思うんですよね。いい音楽をずっとやっていくにはどうすればいいんだろうって思いますし、それは昔よりいまのほうがよく考えることです」
――“ネガティヴ・ガールズ!”という曲が作られるくらい、つねになにかしらの不安を感じながら続けてきたのかなと。
「そうです! ここにきてやっぱり自分ってネガティブに考えちゃうのかなって感じてます。このあいだもゆっきー(前述の雪田氏)に〈めんどくさい〉と言われたばかりなんですけど(笑)」
――それだけ慎重な性格ということなのかなと。
「これから子供が小学校に上がることとかを考えると、どうなっていくんだろうという別の不安も付きまとってきて。いまは新潟と関東を行き来しているんですけど、二拠点生活の大変さを改めて感じるんですよね。
ただ、最近は子供が大きくなってきて、今日はママが仕事でいない、ということもワガママ言わずに理解してくれるんです。もしかしたら自分が考えているよりも活動がしやすくなるケースもあるのかな、とも思うんですけどね。
女性は特にそうだと思うんですけど、先輩たちは若い頃から活動してきて、結婚して、出産して、というのはこういう不安を抱えて活動されていたのかなと思うようになりました」
――将来のことを先回りすると心配事はいくらでも出てくると。
「病んじゃう人って、今日一日の反省と未来のことを考えちゃう人らしいんですよ。だからあまり考えないようにしたいなと思ってます。Negiccoも辞めようかなと思ったタイミングで辞めないでいられるきっかけがあってここまできたので、なるがまま、なすがままでやっていくしかないのかなと」