中島愛の歌詞から受け取った大切なメッセージ
――そして、“未来は”。作詞が中島愛さん、作曲がconnieさん、編曲がsugarbeansさんです。Negicco関連のアルバムは終盤に驚異的ないい曲が置かれるパターンが多いですが、これはまさにそうだと思います。アルバムのハイライトではないでしょうか。
「ゆっきーが歌詞はまめぐ(中島愛)さんにお願いしていると言っていて。ただ、まめぐさんが、自分でいいのかな、できないかもしれないと不安に思っていたようで。やってもらえるかわからなかったんですけど、こうして歌詞を送っていただきました。
まめぐさんはプラス思考というより、不安に対して繊細になる、Negicco寄りのかただと思うんです。そのまめぐさんの思いと、まめぐさんが知っているNegiccoと私の、すべてが重なった歌詞だと感じました。まめぐさん自身のこととも重なるから私もジーンとするし、しかも私たちのことでもあるので、不思議な感覚がありました」
――ポジティブな曲ではあるけれど、それこそ今日話しているような未来に対してのさまざまな思いがリアリティを伴って刻まれていますよね。
「はい。これを何年後かに歌ったときに、いまとはまた違った感情になるのかもしれないと思います。あのとき不安な気持ちだったけど、結局いまはすごくいい未来に辿り着けたね、という気持ちになれていたらいいなと思います。
まめぐさんから大切なことも教えてもらっている気がしたので、レコーディングのときはイメージをあまり作り込まず、歌詞が届いたときの素直な気持ちで歌いました」
――アルバムを締めるのがソロのスタートラインとなった“菜の花”ですね。ここから7年かけてアルバムまで辿り着きました。
「アルバムタイトルの『オブザーバトリイ』は観測所とか展望台という意味で、このアルバムが過去から未来までの自分を観測するというコンセプトなんですね。
30歳のときに“菜の花”を作って、当時はただただ自分の誕生日記念の曲という感じで、自分の存在ソングみたいな歌詞にしたんですけど、このアルバムで最終的に着地したのが“菜の花”になったのが意味がある気がしてよかったです」
――7年前の曲と2025年の曲が並んでも違和感がないなとも思いました。リリースした曲を並べたベスト盤みたいなものではなくて、“見晴らし場所”と“Observatory”のインスト曲が挿入されたこともあってしっかりアルバムらしいアルバムになっている印象を受けました。
「ありがとうございます。それは自分で聴いても思いました(笑)。もし10代の頃からソロをやっていたら違ったと思うんです。ネギの昔の曲を聴くと〈さすがに若いな〉って思ったりするので(笑)。Nao☆というものが仕上がった状態からの歌が並んだんだなとは思います。
いろんな自分を知ってもらえると思うし、30歳から模索し始めてここに辿り着いたけど、まだまだ自分を観測していく未来があったらいいなと思いますし、なにかのきっかけでこの作品に出会ってくれる人がいたら嬉しいなと思います。もし40代になって歌えてたらきっと違う味も出てくると思うので、それも楽しみですね」