幼稚園児の涼子は弟の出産で母親が入院している間、お隣の上谷地家に預けられることに。そこにはいつも紙袋をかぶっている不思議な子〈かみちゃん〉がいた。すぐに仲良くなった二人。だが、〈かみちゃん〉は人間に擬態する人ならざる存在であった。弟と母の帰宅を心待ちにしていた涼子だったが、家に戻ってきた母親は以前の優しい母親とは別人に。弟ばかり可愛がり、涼子に辛く当たってくる。長く辛い日々が始まった。最初は〈かみちゃん〉の中身を秘密のままに話が展開されるのかと思いきや、早々に解き明かされ、主題はそこではなく、幼児ふたりの特別な絆・友情の物語で、いかに成長していくかがメインであるとわかる。