新潟発の3人組アイドル・グループ、Negiccoが、ニュー・シングル“光のシュプール”を本日12月2日にリリース。シングル表題曲としては約2年ぶりにconnieが詞曲を手掛けた“光のシュプール”は、前シングル“サンシャイン日本海”のプロデューサーである田島貴男(オリジナル・ラブ)が編曲で再登板した極上のウィンター・ソング。カップリング曲“1000%の片想い”もconnieペンによるもので、こちらのアレンジにはShiggy Jr.が起用されるなど、話題満載の勝負シングルとなっている。
Mikikiでは、同作のリリースを記念して、プロインタビュアーの吉田豪によるロング・インタヴューを掲載! 第1回は、メンバー3人に2012年のロング・インタヴューからの3年間を振り返ってもらいつつ、“光のシュプール”に懸ける想いから新たな目標、そして人生の大変さ(?)まで、たっぷりと語ってもらった。
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※第3回:Megu編はこちら
※第4回:Kaede編はこちら

――前回、タワレコのサイトでボクがインタヴューをやらせてもらったのが、もう3年前の出来事になるんですよね。
全員「えー!」
Nao☆「あれからすごい変わったと思います、状況が。タワーさんに所属してなかったら解散してたはずなので。そろそろ先が見えないと困るなっていうか、次の何かきっかけがないとって思ってた時期だったので、よかったです。T-Palette Recordsに入って、もう3年?」
――2011年7月にTパレ第1弾の『GET IT ON!』が出たから、3年以上ですね。そのすぐ後に発売されたベスト盤を盛り上げるためにNegiccoの活動を振り返るインタヴューをやったから、今回はこの3年間を振り返ってもらおうかなと思ってます。単純に活動が安定し始めてた3年間なわけですけど、精神的にも安定してきました?
Megu「ネガティヴなことを考える暇がなくなりました。忙しくて変な方向に考えない。違うことでいろいろ考えちゃうんですけど、この仕事に対していつまで続けようとか、そういう変なことは考えなくなりました」
――とにかく、やるしかない。
Megu「そうですね、決められたことをどううまくやっていくかっていうのをモチベーションにしてます」
――この3年間、ずっと忙しそうですもんね。
Nao☆「休みが全然ないです」
――さすがに休みたいですか?
Nao☆「ちょっとだけ。3日間ぐらいお休みもらって旅行とかしてサッパリしたいなって思います」
――ただ、ボクもそうなんですけど、1回暇な時期を味わってるタイプは、暇になるのが怖くて忙しいほうがいいと思うんじゃないですか?
Nao☆「ああ、親も私に家にいられると不安になるみたいで、〈今日は仕事ないの?〉とか言われて。ぽんちゃもさっき言ってたんですけど、いまは余計なことを考えないようになったので。今日も暇、明日も暇っていうときがあったから、いまはすごく幸せなんだなって思います」
Megu「1週間とか家を空けることが多くなって、家に帰ると部屋のなかが変わってたりすることが多くて。こたつが出てたりとか、自分の知らないところでどんどん家が変化してて(笑)」
――そのレベルの変化(笑)。東京に長期滞在するパターンが増えたわけですよね。
Nao☆「東京にいることのほうが多くて、家に帰ってるほうが逆に大変だったりして」
Kaede「新潟に戻ってきたと思ったら1日2日でまた移動みたいな。荷物が大変で、洗濯とかも」
Nao☆「家にいる時間がないです。部屋がしっちゃかめっちゃかで」
――東京での過ごし方には慣れてきました?
Nao☆「慣れてきました。逆にホテルのほうが家みたいで落ち着くというか」
――それは抱き枕を持ってきてるから?
Nao☆「あ、あれは捨てました。捨てて新しいのにして気持ちも変えて。いま一番楽しいです!」

――かえぽはひとり酒が増えた感はあります? ツイッターを見ているとホテルで一人でビールを飲んでるイメージですけど。
Kaede「全然飲んでないですよ、今年に入ってから。医者にダメって言われちゃったんで」
――え、なんですかそれ!?
Kaede「胃が荒れちゃって」
――そんなに飲んでたんですか!
Kaede「いや、お酒じゃなくて、もともと胃が弱いんですよ。で、コーヒーと食物繊維の多すぎるものとお酒は絶対にやめてくださいって言われて」
――食物繊維もダメなんですか。
Kaede「ダメみたいなんですよね。と言いつつ野菜は摂ってるんですけど。だから全然飲んでないんですよ。メチャメチャ好きだったのに、いま飲みたいとも思わないし、飲み会に行きたいとも思わないし、お茶を飲んでればいいやって思って」
――みなさんホテルでは何やってるんですか?
Nao☆「洗濯してますね。衣装洗って干して寝る(笑)。アニメ観て寝る」
Megu「ホテルの下にスーパーがあるんですよ。そのスーパーに行くのが好きになっちゃって。夜8時以降は安くなるんですよ! そういうのが楽しくなっちゃって」
Nao☆「あそこのホテルじゃなくなったら住みにくくなる」
Megu「すごく居心地がいいので」
――そこもいいファンが多いというか、本気で調べようと思ったらTwitterやブログの写真とかで突き止められそうじゃないですか。
Kaede「絶対バレますよね」
Nao☆「だけど、ちゃんとオンオフさせてくれますね。新潟でオフのときファンの方とバッタリ会っても、〈あ、何々さん!〉って言うと、〈いいからいいから。お休みの日なんだから〉みたいな」
――お客さんが増えても客層のよさが変わってないのがすごいですよね。平和な空気を保ったまま大きくなってきて。
Nao☆「あ、そうだね、人気が出てくると荒れちゃったりするっていうもんね」

――現状、すごい勢いのある感じではないけども、地道に上がってきてるじゃないですか。焦りとかって出てきたりします?
Megu「そうですね。タワーさん入る前は仕事ものんびりやって、焦ることがあんまりなかったんですけど、今年はNegipeciaとか“サンシャイン日本海”とか、話題が尽きない状態にしてもらえたので」
Nao☆「結果を残さなきゃいけないっていうのはあるんですけど、そこまでの焦りはまだ感じてないです。ただ、今回のシングルがもしオリコントップ10に入ったら、その次の目標が何になるのかっていうところがやっぱり……。ライヴの規模を大きくするのか。Twitterもフォロワーがどんどん増えてきてる状態で、どこからNegiccoの情報を聞いてここにたどり着いたんだろうとか思ったりするので。いま思ってるのは、もうちょっとライヴにお客さんが来るかたちになったらいいなって」
――3年前のインタビューの時点でLIQUIDROOMでワンマンをやりたいみたいな話はしてたんですよね。そう思うと、ようやくリキッドに辿り着いた感があって。3年前の時点では、しばらくワンマンやってないから、いまはワンマンをやることすら不安だって話してたから。
Megu「今年はワンマンをすごくいっぱいやらせてもらってて。Kaedeが大学卒業したので県外にも行けるようになったりとか、この前も仙台でワンマンライブしてきて、宮城の方にも〈来てくれてありがとう〉って言われたり、いろんな県の方にそうやって言ってもらえることが多くて。いままでは東京と新潟でしかほとんどやってなかったので、そういう出会いも今年は多かったですね」

――この3年間、メンバー仲のほうは変化もなく?
Nao☆「やっぱり仲のよさが長続きの秘訣でもあると思います。ケンカとか、めちゃめちゃ激しいのもあったりしたんですけど、いまが一番落ち着いてるっていうか。みんな大人になって成長してきてるからこそ、いろんな経験を楽しめたり、いまみんなが一番ちゃんと乗れてる時期かなって思います」
――Twitterを見てるとそれが伝わりますよね。たぶんいま一番状態がいいんだろうなって。
Nao☆「そうですね」
Kaede「そこに救われてるところも結構あります」
――いつぐらいにギクシャクしてたんですか?
Kaede「めっちゃ最近(笑)」
――え!?
Kaede「ギクシャクじゃないけど、もうヤバいんじゃないかと思った瞬間が一瞬あって。でも、ホント一瞬ですけど」
――何がきっかけだったんですか?
Nao☆「アルバムの話だっけ? 大ゲンカしたんですよ。Tパレさんに入って、めちゃめちゃ忙しくなかった状態がちょっとずつ変わってきてるときに、自分の感情を抑えられなくなってバチバチッてなったので」
――お互い余裕がなくなってきちゃってた。
Nao☆「その余裕がないなかでも、自分たちでリズムをつかめるようになってきて。それで 、やっぱり大人になればなるほど、大人なりの悩みみたいなものをみんなで話したりして」
Kaede「ケンカしたことは覚えてるんですけど、なんでケンカしたのかあんまり覚えてなくて」
Nao☆「お互いがバチバチ変な違和感みたいなのがあったんですよ」
Kaede「全然覚えてない(笑)」
――そこは変わってないですね、次々と忘れていくスタイルは(笑)。
Kaede「ホントにポンポン抜けていくんですよ」
Nao☆「あのときは余裕がない雰囲気がみんなにあって」
Kaede「そうだっけ? わりとサッパリ忘れちゃうっていうか」
――ギクシャクしてるときもずっと一緒にいなきゃいけないから、しんどいじゃないですか。
Nao☆「そうなんですよ。ひとりになる時間がないから余計に。ここで一緒にいたらみんなを巻き込んじゃうのにいなきゃいけない、でも自分の気持ちもセーブできないし」

――そういうときも取材があったりライブがあったりするわけですもんね。ぽんちゃはケンカに気づいてはいたんですか?
Megu「全然わかってないんですよ」
――ダハハハハ! さすが(笑)。
Megu「そんなことあったっけ? ……って思ったんですけど」
――「いつの話してるんだろう?」みたいな(笑)。
Megu「そうなんです(笑)。あったっけ?」
――じゃあ、いいです(笑)。ここしばらくはオリコンベスト10入りみたいな目標がハッキリとあるわけじゃないですか。結構切羽詰まった感じになってきます?
Kaede「わりと落ち着いてます。前回のほうがもっと切羽詰まって、胃が痛くなって…… 」
――ベスト10入りは本当に実現してほしいんですけど、それでメンバーもヲタも消耗していくのはすごく嫌だなとは思ってて。
Kaede「そうなんですよ……」
――平和なかたちで実現できないものかなって。かえぽが前に、「同じCDを何枚も買ってもらうのが申し訳なくて、そんな価値が私たちにあるのか」みたいなことを言ってましたけど。
Kaede「自分のなかの感覚でいうと、1枚あれば十分ってふつうに思うので。1枚あれば聴けるじゃんって思うし。順位がどうって話に関しては、今回も10位以内を目指すってなったときに、私はそんなにそこを押し出したくないっていうか。10位以内に入りたいからよろしくね、みたいなヤツをあんまりやりたくないなって思ってたんですよ。だけどいろんな人に知ってもらうためのひとつの結果が欲しいってなったら、やっぱりどうしてもそこになってしまうのかなって思ってしまって」
――そこは真面目に考えて。
Kaede「だからいまはちょっと大変だなって、私たちもファンの人も思ってしまうかもしれないですけど、その結果が得られたときに、もしかしたらもっといろんな人に注目してもらえるかもしれないとか考えられるようになってきたので。前回の11位っていうのがあるので、今回はちゃんと入れるといいなって頭は切り替わってきてますね」
――今回のシングルにしても、かえぽは「本来なら内容がわかってからみなさんに予約してもらうのが筋なわけですが……」とか、ホントに真面目なことを言ってて、さすがだと思いました(笑)。
Kaede「言ってしまってますね(笑)」
――おふたりはそのあたりどうですか?
Nao☆「“サンシャイン日本海”でトップ10に入れなかったら自分のメンタルがどうなっちゃうんだろうってすごい不安だったんですけど、大事なときにさらに佐渡の仕事を入れてるマネージャーに腹が立ってて」
――ダハハハハ! オリコン集計の最終日に都心部のインストア・イヴェントじゃなくて、地
方の営業を先に入れちゃってたんですよね(笑)。
Nao☆「この人ホントに私たちのこと考えてるのかなと思って怒りました。〈売る気あるんですか!〉って」
――ただ、あれがあったからファンが一丸となった部分もあったんですよね。「俺たちがなんとかしなければ!」っていう。
Nao☆「Negiccoに会えるわけでもないし握手できるわけでもないのに、そうやっていろんなところでNegiccoのCDがないっていう状態にしてもらってて。だからこそ、ファンの人との気持ちの通じ合いっていうか、結果が出たときに〈次こそは〉って思えたし。正直、ずっと誰か他の人の曲でオリコントップ10に入っちゃったらどうなるんだろうって思った自分もいて。私たちはconnieさんにずっとやってきてもらってたわけで、connieさんの曲でトップ10に入ることが自分たちの一番の理想のかたちなんじゃないかなってずっと思ってたら、今回のシングルがconnieさんの曲になったって聞いて」
――いい勝負の賭け方してきましたよね。
Nao☆「はい。これで入ったらホントに理想のかたちだし、ひとつの目指してたものなんじゃないかなって思ったら、どんどん順位が上がってきてるっていうのが自信にもつながってて。前回ドンと下がったとかじゃないから、それで落ち着いてる部分もあって」
――メンタルがどうなるかなと思ったら、意外となんとかなった、と。前回の順位発表の瞬間とか、正直どうなるかと思いましたもん。
Nao☆「デイリーのランキングとか見てた時点で、自分たちでももしかしてっていう思いが日に日に上がっていって。でも、竹内まりやさんっていう自分が子供の頃から聴いてた方の曲の次の順位になったっていうことはホントにすごいなと思ったので。タイミングもあると思うんですけど、これで次のステップにつながったらいいなって思ってます」
――ただ、今回は前回以上に強豪揃いだっていう噂は聞きましたよ。
Megu「え、ホントですか!?」
Nao☆「強い人たちが何組かいるってことですか?」
――だから前よりも厳しいかもしれないって噂です。今回のシングルが決まる前に西寺郷太さんと雑談してたら、「やっぱりconnieさんの曲で勝負するべきなんだよ。で、編曲で誰かがサポートすべきなんだよ」って話をしてたんですけど、それが実現したったっていう。
Megu「言ってました!」
Kaede「だから理想的なかたちになりました」
――ぽんちゃはアイドル好きだから、ほかのアイドルの人たちが続々とオリコンでベスト10入りしている状況を見てきているわけだから、それは気になりますよね。
Megu「みんな頑張ってますよね。だから逆にいまシャットアウトしてます。なるべく情報を入れないようにしてて。でも、そうやって10位以内に入った みなさんって頑張ってるから。ワンマンが終わって疲れてるなか握手会をやったり、そういうガッツな部分がカッコいいなと思ったりして、私もやる気になりました」
――今回は集計の最終日に地方営業とかは入れてないんですよね?
Megu「大丈夫だと思います(笑)」
Nao☆「入れてたらもうホントに辞めるしかない(笑)。まあ、でもなるがままですよ」
Megu「ただ、今回は自分のなかで一番恐れてたというか、個人のミュージックカード、Megu盤とかKaede盤とかNao☆盤とかが発売されることで……」
Nao☆「大丈夫だよ、私が一番売れないから」
Megu「そんなことない! それが嫌なんですよ……」

――これの個別の売上とか出されたくないですよね。
Megu「絶対に見たくないし、知りたくないです」
Nao☆「どれだけ売れたって見れるの?」
――たぶん品切れになった分は発表されますよね。
Nao☆「うわ、私、見ないでおこう。なんの情報も入れないでください。たぶんその時点で私、辞めなきゃってなる」
Kaede「メンタル弱くなっちゃう」
Megu「気持ち的にも嫌だなって。メンバー3人しかいないのに争いが起きるようなことは(笑)」
――……っていうふうに言われると、みんな「3枚買わなきゃ」ってなりますよ(笑)。そんなに高くもないし、3枚揃えるかって感じで。
Nao☆「そこは見ないようにしてて。Negiccoで誰のがどう売れたかじゃなくて、トップ10に入ることが目標だから」
Kaede「自分のよりほかのメンバーが売れたって言われても、〈ありがとう〉って思えばそれでいいや」
――ほかのグループアイドルとかだと、ひとりとだけ握手してほかの子と握手しないとか、そういうことされたりするらしいんですけど、そういう世界とは無縁なグループじゃないですか。だから、そんなに心配しなくていいと思うんですよね。「この子のだけは買わない」みたいなファン層じゃないと思うし。
Kaede「それはエグい(笑)」
Megu「エグいね、それは体験したことないな。初めての試みだからドキドキしてます」
――そういうのって事前に相談とかあるんですか?
Megu「ないです。ネットで知りました
Kaede「たいていのことはTwitterで(笑)」

――オリコンベスト10以外に何か目標は出てきました?
Kaede「日比谷野音?」
Megu「日比谷には立ちたいな。ただ、そこには目に見えない壁ってあるよね」
Kaede「あるね」
Nao☆「CDとかそういうかたちで結果残さないと、日比谷を取れる権利もないのかなって思ってるんですけど」
――いまはとにかく実績を作っていくしかない。
Nao☆「はい、お金がある事務所じゃないし」
――そうですよね。Negiccoは稼いでるみたいな噂を流してた人もいましたけど……。
Nao☆「稼いでるんですか!」
――稼いでたら新潟から新幹線移動になってますよね。
Nao☆「なってますし、いまのほうが逆にお金ないですよ。最近つくづく生きていくって大変なことなんだなって思うようになってきて。自分が老後どうなるのかとか、結婚できるかとか、そんなことまで考えなきゃいけなくなってきてるのが嫌だなって」

――老後のことをもう考えてるんですか!
Nao☆「お金も貯められてないし。家でなんか保険の書類を書いたりとか、生きていくためのそういう話を聞いたり……」
Megu「ついこの前、ウチもそんな話してた」
Nao☆「生きていくってこんなに大変なことなんだと思って。お金がないってことが……いま結構厳しい状態だったりするんで。本当に考えていかなきゃいけない事実なんだなっていうことを 昨日ずっと考えてました。源泉徴収とか、そういうことを目の前に突き付けられて、私ホームレスにならないかなって……」
――そんなに不安なんですか!
Megu「Nao☆ちゃん、リアルに5年ぐらい前からずっと言ってる」
――えぇっ!
Nao☆「私がホームレスになったら、ぽんちゃ引き取ってくれる? って」
Megu「ずっと言われてます(笑)」
――それは約束してあるんですか?
Megu「うーん……思ったんだけど、結婚しちゃったら無理だよね」
Nao☆「だから、誰か私のこと居候させてくれる人を探さなきゃいけないんです」
Kaede「それこそ旦那さんに頼れば?」
Nao☆「その場合、私はパートでちょっと働いて……」
Megu「もうNegiccoは辞めてるんだ(笑)」
Nao☆「いま周りが結婚ラッシュだったりするんですけど、同い年の子たちがそうなっていって、これだけ生きていくために大変なことがあるのに、みんな結婚とかしてて」
Kaede「余裕あるなと思うよね」
Nao☆「そうそうそう! 現実的なことを考えていかなきゃ、いままでみたいに楽しくNegiccoの活動をやってとか、そういうことだけじゃなくなってくるんだなっていう感じなので」
――アイドルは楽しいだけじゃないっていう部分はたぶんいっぱい味わってきた人たちだと思うんですけど、活動していく上での環境が整えられてきたら、それはそれでまた大変な部分が出てくるわけですね。
Nao☆「はい。そこが一番の悩みです」
――いまは新潟で実家暮らしだから 成立してる部分って相当あるわけじゃないですか。これでひとり暮らしだったらさらに現実と直面することになって。
Kaede「死ぬ(笑)」
――家賃どうしよう、みたいな話ですよね。いまは実家住まいで、移動はマネージャーさん運転の車だからなんとかなるっていう。交通費が自腹の事務所もありますからね。
Megu「ウチも自腹です、電車移動は」
――ああ、それは車に頼りますよね。
Nao☆「……政治家の人たちはいっぱいお金もらってるのに!」
――ここで政治批判!?
Nao☆「税金を上げないでよとか、年金これ以上上げないでよとか思っちゃうんですよ! 消費税が高くても、買わなきゃいけないからみんな買ってるけど……。年金もこれ以上、上げないでよ! ……あ、すみません」
――いいですよ、どんどん言いましょうよ! 現実っていろいろ大変ですよね。
Megu「保険とか入ったほうがいいんですかね、周りに勧められたんですけど」
――ケガとかしたときのために。
Megu「毎回病院とか行ってられないし」
――いまの話で女子プロレスを思い出しましたよ。試合で怪我してもお金も出なくて、休んでるあいだはギャラももらえないから、結局みんな怪我を押してそのまま試合に出て、どんどん怪我が悪化していくみたいな状態で。
Nao☆「……ヤバいよね」
――2~3年くらい前にぽんちゃは負傷してましたもんね。
Megu「ありましたね、救急車で運ばれて。思ったより体が弱いのかなと思って」
――元気が売りだったけど。
Megu「元気が売りだったけど。今回、PVの撮影でフィンランドに行ったんですけど、食事が合わなすぎて胃腸を壊しちゃったんですよ。帰国してからすぐ病院に行って薬もらったりしたんですけど。ずっと元気でいたいし、そういう姿をみんなに見せたいので、それには体が資本じゃないですか」
――元気キャラに体がついてこなくなったってことですね(笑)。
Megu「フフフ(笑)」
――Nao☆さんは大丈夫ですか?
Nao☆「私は脚が痛くてお医者さんでレントゲン撮ってもらったんですけど、なんにもなくて3,000円取られて、行かなきゃよかったって後悔しました。この3,000円があったら、これもあれもできたのに……」
――3,000円でそんなにダメージ受けるぐらいな感じなんですね。
Nao☆「はい」
Kaede「レントゲン高いよね、私もビックリした」
Megu「毎月保険料も取られるじゃないですか。嫌だよね」
――まあ、Negiccoがうまくいけばすべて丸く収まる話ですよ。
Megu「そうですね」
Kaede「お金は心配だよー! 借金だらけだよ、もう」
――借金だらけなんですか!
Kaede「奨学金で借金背負ってますから」
――奨学金って取り立てもエグいらしいですよね。「ミナミの帝王」が、いま奨学金編なんですけど。
Nao☆「……もうやめよう、生きていくのが怖くなってきた」
――楽しい話をしましょうか!
Kaede「いまさら(笑)」
Nao☆「生きていくのが怖い!」
――ダハハハハ! 金っていうとアレですけど、要は応援してくれってことですよね(笑)。
Nao☆「ハァ……」
――あ、ため息ついちゃった(笑)。いまは活動に集中するしかない時期ですからね。
Nao☆「そういうこと考えなきゃいけないんだって思うと、ハァーッと思って」

――……とりあえず全員インタヴューの締めがほしいんですけど、お金の話だと明るくならない気がしますね。
Nao☆「よし、じゃあ締めはトップ10に入ったら何がしたいか」
Megu「お、いいね!」
Kaede「私、遊園地に行きたいな」
Nao☆「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行きたい! でも今後の仕事のこと考えたらパソコンが欲しい」
Megu「ちょうどパソコン壊れちゃったんですよ」
Kaede「私も最近ヤバい」
Nao☆「じゃあそうしよう!」
――USJのほうが、まだ安く済みそうかなー。
Megu「できれば飛行機で行きたいよね」
Nao☆「車だとヘロヘロでユニバーサル行くまでの体力がない気がする。ユニバーサルとディズニーの違いってなんなんですか?」
――どっちも行ったことないのでわかんないです!
Megu「キャラクターじゃない?」
Nao☆「シュレックいるよね?」
Megu「ハリーポッター乗りたーい!」
Nao☆「乗りたーい! でもMacのパソコン欲しい!」
――なんでMacなんですか?
Nao☆「なんか……かわいいじゃないですか」
――そんな理由(笑)。
Nao☆「あと携帯がiPhoneなんで、壊れたときとかにいいのかなって。iPhoneってMacじゃないと直せないんですよね」
――直す!? バックアップ取れるとかってことですかね?
Nao☆「そう、バックアップ!」
――ベスト10に入った場合、それは誰が買ってくれるんですか? Tパレ?
Nao☆「嶺脇社長にお願いして(笑)?」
Kaede「〈3台でいいんで〉って(笑)」
Nao☆「〈たったの3台ですよ!〉って(笑)」
――中古でよければ、まだなんとか買えるのかなー……。
Nao☆「いや、新品がいいな。Macのパソコンにしよう!」
Megu「うん、それでいい。でも、誰が買うの?」
――嶺脇社長には言ってもいいんじゃないか、と(笑)。
Nao☆「フフフフ。すいません(笑)」
※次回からはメンバーの個別インタヴューを掲載予定です!