ルーカス・セコンら作家陣に全曲を委ね、ボーイズ・バンド調のシンガロングからEDM感もあるアリーナ・ロック、オールディーズ、MJ風、カントリー……と現行ポップ市場のユニヴァーサル・デザインを網羅せんとした新作。BIIM感の希薄さに驚くが、例えばブルーノ・マーズとかがやれば〈ポップでソウルフルでヴァラエティー豊か!〉とか賞される類の構成で、その意味ではイマっぽい。歌唱や曲自体のキャッチーな出来は良好。