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日本ロック史における数あるプロトタイプの一つ

ここで『darker than darkness -style 93-』の音楽性を、元来のダークなサイケデリアにグランジ〜オルタナ由来の重低音とグルーヴを加え、そこにダブやジャズといった当時のバンドの多様な音楽的関心を反映させたもの、とまとめるなら、今作こそその後のBUCK-TICKのプロトタイプとも言えるだろう。なぜなら『Six/Nine』にせよ、『ONE LIFE, ONE DEATH』にせよ、『memento mori』にせよ、『No.0』にせよ、それぞれ作品のテイストや方向性は異なるものの、『darker than darkness -style 93-』以降これらの大まかな構成は変わらないからだ。

あるいはその後のヴィジュアル系シーンにおける絶大な影響力やミクスチャー文脈での隠れた重要性を考えれば、『darker than darkness -style 93-』は日本のロック史における数あるプロトタイプの一つだったとすら言えるのかもしれない。DIR EN GREYのダークなヘヴィネスの追求にも、THE MAD CAPSULE MARKETSのハイテンションに滲むニューウェイブの余韻にも、今作の余波は確かに刻まれている。その意味で今回のアナログ盤での再発は90年代以降の国内ロックの文脈に、改めて彼ら5人のトライアルを位置付ける最良の機会だと言えるだろう。

 


RELEASE INFORMATION
アナログ盤リイシュー

BUCK-TICK 『darker than darkness -style 93-』 ビクター/Invitation(1993)

リリース日:2026年6月23日(火)
品番:VIJL-60406〜60407
価格:7,150円(税込)
完全生産限定アナログ盤(2LP)
33 1/3rpm
2枚組/180g重量盤
カラーヴァイナル仕様
最新リマスター&カッティング
復刻デザインポスター封入

TRACKLIST
SIDE A
1. キラメキの中で... [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
2. Deep Slow [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
3. 誘惑 [作詞:櫻井敦司/作曲:星野英彦]

SIDE B
1. 青の世界 [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
2. 神風 [作詞:今井寿/作曲:今井寿]
3. ZERO [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]

SIDE C
1. ドレス [作詞:櫻井敦司/作曲:星野英彦]
2. LION [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
3. Madman Blues -ミナシ児ノ憂鬱- [作詞:今井寿/作曲:今井寿]

SIDE D
1. die [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
2. darker than darkness [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]

1993年6月23日リリースの7作目のオリジナルアルバム。〈闇よりも暗く〉と名づけられた本作はヘヴィでノイジーなギターサウンドが、新鮮なアンサンブルを生み出す一方、キーボードで作曲された繊細な楽曲も収録。リアルな言葉で紡がれた歌詞世界は、より進化した唯一無二のロックサウンドを堪能できる。シングル“ドレス”、“die”収録。日本レコード協会ゴールドディスク認定。

 

BUCK-TICK 『狂った太陽』 Invitation/ビクター(1991)

リリース日:2026年2月21日(土)
品番:VIJL-60401〜60402
価格:7,150円(税込)
完全生産限定アナログ盤(2LP)
33 1/3rpm
2枚組/180g重量盤
クリアヴァイナル仕様
最新リマスター&カッティング
復刻デザインポスター封入

TRACKLIST
SIDE A
1. スピード [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
2. MACHINE [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
3. MY FUNNY VALENTINE [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]

SIDE B
1. 変身(REBORN) [作詞:櫻井敦司/作曲:星野英彦]
2. エンジェルフィッシュ [作詞:櫻井敦司/作曲:星野英彦]
3. JUPITER [作詞:櫻井敦司/作曲:星野英彦]

SIDE C
1. さくら [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
2. Brain,Whisper,Head,Hate is noise [作詞:今井寿/作曲:今井寿]
3. MAD [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]

SIDE D
1. 地下室のメロディー [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
2. 太陽ニ殺サレタ [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]

1991年2月21日にリリースされた5作目のオリジナルアルバム。『TABOO』(1989年)、『惡の華』(1990年)でBUCK-TICKが目指すサウンドの方向性やダークな世界観を確立しつつあるなか、テクノやエレクトロニックなサウンドメイクが加わり、その後のBUCK-TICKサウンドを決定づけた重要な作品。シングル“スピード”、“MAD”、“JUPITER”を収録。⽇本レコード協会プラチナディスク認定、第33回⽇本レコード⼤賞優秀アルバム賞受賞。

 

BUCK-TICK 『殺シノ調ベ This is NOT Greatest Hits』 Invitation/ビクター(1992)

リリース日:2026年3月21日(土)
品番:VIJL-60403〜60405
価格:12,100円(税込)
完全生産限定アナログ盤(3LP)
33 1/3rpm
3枚組/180g重量盤
クリアカラーヴァイナル仕様
最新リマスター&カッティング
復刻デザインポスター封入

TRACKLIST
SIDE A
1. ICONOCLASM [作詞:今井寿/作曲:今井寿]
2. 惡の華 [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
3. DO THE “I LOVE YOU” [作詞:今井寿/作曲:今井寿]

SIDE B
1. VICTIMS OF LOVE [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
2. M・A・D [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]

SIDE C
1. ORIENTAL LOVE STORY [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
2. スピード [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]

SIDE D
1. LOVE ME [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
2. JUPITER [作詞:櫻井敦司/作曲:星野英彦]

SIDE E
1. ...IN HEAVEN... [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
2. MOON LIGHT [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
3. JUST ONE MORE KISS [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]

SIDE F
1. TABOO [作詞:櫻井敦司/作曲:今井寿]
2. HYPER LOVE [作詞:今井寿/作曲:今井寿]

1992年3月21日リリースのセルフカバーアルバム。1987年にメジャーデビューし、デビュー5周年を迎えたバンドが前年にリリースした『狂った太陽』(1991年)で培った〈この5人ならではのグルーヴ〉を活かしてリアレンジ、リレコーディングした作品。BUCK-TICKというバンドの特異性を裏付ける、当時としても画期的な作品となった。日本レコード協会ゴールドディスク認定。