約1年半ぶりの新作は、さまざまな日本の原風景に溶け込む唱歌のカヴァー集。歌詞から表題を取った“七夕さま”をはじめとする名曲群が、どこまでも柔らかなタッチのアコースティック・サウンドと、すべてファーストテイクだという包容力のある歌声によって滋味深さを増幅。プロデューサーの沢田穣治と畠山のコンビで書き下ろした終曲も、本作に相応しい普遍的な歌心を湛えている。

土田真弓
bounce 2026 September


 

1996年にPort of Notesでデビュー、2001年にソロ活動を開始。日本屈指の歌い手として独自の歩みを重ねてきた畠山美由紀。『歌で逢いましょう』等々……カバーアルバムも数多く制作してる畠山だが、本作では、日本の唱歌・童謡を取り上げている。美しく存在感のある歌声は、楽曲に新たな生命を吹き込み、現代の歌として響く。ショーロクラブの沢田穣治がサウンドプロデューサーを担当。アコースティックサウンドのアレンジが美しい。畠山美由紀作詞・沢田穣治作曲の“いそひよどりの歌”も収録されている。全14曲収録。世代を超えて聴き継がれるべき一枚だ。