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明るい幻を見せてくれそうな歌心を持つ作品たち

有機的なグルーヴと淡いサイケ感が共存した、独自のポップスを鳴らすキセルと坂本。本作について坂本がよく口にしている〈フィリピン・パブのハコバンを仲の良い友達と飲みながら見てる感じ〉というのは、恐らくユーミンの流れる札幌のバーと通じるものがあるはず。 *金子

クラブ・ミュージック寄りの作風だった過去の作品から一転、ゲスト・ミュージシャンと共に生演奏主体で作り上げた、ソウル・フィーリングたっぷりのポップスが揃った良作。中学時代からの付き合いという大久保潤也と大内篤は、もはや兄弟同然の関係か。 *金子
フォーク × ソウルな歌を紡ぐ次世代のシンガー・ソングライターといえば、今年ついに正式なCDデビューを果たしたこの人が筆頭だろう。かつては〈SUKIMA〉の立ち位置だったキセルの存在は、トクマルシューゴなどを経由していまも若手に影響を与え続けている。 *金子

生感と打ち込み感の同居したループ主体のリズムに加え、一見穏やかな言葉とメロディーの裏側から現代に対する違和感、〈気持ちの悪さ〉が透けて見えるところも似ている。キセルと同じく2人のソングライターを擁する彼らもまた、今年で結成15周年を迎えた。 *金子