ジャワ島西部のスンダ地方で生まれた自作自演シンガー。インドネシアン・ポップ勢のなかでも彼女は洗練された歌を披露していて、言葉を除けば東南アジア風味は薄め。ジャジーなソウル調、アコースティック・ポップ、ブラコン風、正統派バラードなど、この初作では欧米サウンドを非常に高いレヴェルで消化している。が、歌の節回しに程良く癖があるので、それが心に引っ掛かり、繰り返し聴きたくなるのだ。