コラム

レーヴェンやオンダ・ヴァガに若手有望株も多数! タワレコ×UNCLEOWENが送るコンピ第2弾『Folk Rock II』を全曲解説

『Folk Rock II』で飲めや踊れやのお祭り騒ぎ!

VARIOUS ARTISTS Folk Rock II UNCLEOWEN(2015)

 タワレコとアイリッシュ/フォーク・パンクを中心に扱うUNCLEOWENのコラボ・コンピ『Folk Rock』がリリースされてちょうど1年。このたび第2弾となる『Folk Rock II』がお目見えしました。今回も世界各国の猛者を集め、異国情緒たっぷりのお祭りロック/パンクで盛り上げてくれます。オンダ・ヴァガレーヴェンらレーベルの看板アクトによる未発表曲も聴き逃せませんし、アルバム・デビュー前の若手を多数チェックできるのも嬉しいところ。前作をきっかけにハッピー・オル・マクウィーゼルが日本デビューした例を考えれば、ここから新たなスターが誕生する可能性も大きい!? そんなわけで、ネクスト・ブレイカーを予想するも良し、ただただ歌って踊って騒ぐも良し、使い道はあなた次第です。 *bounce編集部

 

 

 

1. THE RUMJACKS Blows & Unkind Words

『Folk Rock II』の冒頭を飾るラムジャックスは、先頃、2枚目のアルバム『Sober & Godless』を発表したばかりの5人組だ。アイリッシュ・パンクが盛んなシドニーで2008年にキャリアをスタートさせた彼らは、パブを中心に精力的なライヴ活動を展開。酔っ払いたちを魅了し、メキメキと頭角を現してきた。キモはポーグスからの影響が色濃い哀愁混じりなシンガロング型のメロディーで、バンジョーやマンドリン、バグパイプ、ティン・ホイッスルといった生楽器をふんだんに使用しながら、曲によってはパンクそのものとも言える疾走感満点の男気サウンドを展開。ギグが始まるや、毎回大合唱が起こるそうだ。コンピ収録曲“Blows & Unkind Words”にはそんなバンドの魅力が凝縮されていて、そこはかとなく漂うアルコールの匂いも含め、これから何か起こりそうな雰囲気がムンムン。さあ、大騒ぎしようじゃないか! 

 

 

2. HAPPY OL'McWEASEL Good Deeds

2012年作『No Offence』が昨年に日本盤化されたスロヴェニアの7人組。フロッギング・モーリー系譜のアイリッシュ・パンクを得意としているが、コンピに提供した新曲ではハードなギターと突き抜けるスピード感にオリジナリティーもチラリ。

 

 

3. SKINNY LISTER Trouble On Oxford Street

2013年の〈フジロック〉参戦と、2014年作『Down On Deptford Broadway』で日本にもファンを増やしたロンドン在住の彼らは、底抜けに明るいアイリッシュ・フォーク・ロックが持ち味。ここでも牧歌的な〈パラッパラッパ〉コーラスで、ハッピー・ムードを振り撒いているぞ。

 

 

 

4. RAFVEN Camp Overaktiv

日本でもすっかりお馴染み、ヨーロッパの旅芸人的な風情が格好良いスウェーデンのジプシー・パンクスだ。2011年作『Svensk Kultur』以来のアルバム&〈フジロック〉への参加を夏に控えるなか、今回のコンピには地元のサーカス団に書き下ろしたという初CD化のナンバーを提供し、ファンの期待を煽りまくるよ!

【参考動画】レーヴェンの2011年作『Svensk Kultur』収録曲“Kajutan blues”

 

 

5. UNCLE BARD & THE DIRTY BASTARDS The Rambling Bhoys

バンジョー、イリアン・パイプ、ティン・ホイッスルを用いた土着的なこのアイリッシュ・パンク・チューンを聴いて、イタリアのバンドだと当てられる人は少ないはず。本国ではアルバムを1枚出しているようだが、これが正式な日本進出曲となる。泥臭くも美しい男の汗を感じる労働讃歌に胸アツ!

 

 

6. BASTIAN BAKER Leaving Tomorrow

昨年発表の2作目『Too Old To Die Young』も好調なスイスの男性シンガー・ソングライター。オーガニックなフォーク・ポップの魅力は、このコンピに収められた新曲でもたっぷりと。ジェイソン・ムラーズ好きにもヒットしそうな、シンプルで心にグッとくる出来映えだよ。

 

 

 

7. TODOPODEROSO POPULAR MARCIAL Reguetonica

クンビア・バンドとしては世界最大級の20人以上で構成される、ブエノスアイレス在住の楽団。ダンサーも登場するステージは見た目にも楽しく、分厚いホーンでグイグイ観客を巻き込んでいく様が口コミで話題を呼び、徐々に大型フェスへも顔を出しはじめているとか。ブレイク前にぜひチェックを!

 

 

8. BARBARELLA'S BANG BANG Marionette

『Folk Rock』への参加を皮切りに、〈フジロック〉出演や編集盤『Barbarella's Bang Bang』のリリースと、この1年で大きく飛躍したロンドンの5人組。場末感たっぷりのジプシー・スウィング上で、紅一点バーバラのヴォーカルが妖しく揺れている。

 

 

 

9. BABEL ORKESTA Baila Babel

ブエノスアイレスで産声を上げたバルカン・ビート系のこちらのバンドは、エミール・クストリッツァに認められて一緒にツアーするなど、欧州でも注目度アップ中。大道芸人みたいな佇まいがあり、ポスト・バーバレラス・バン・バン的な匂いも!? アルバムが出る頃には凄いことになっていそう。

 

 

10. MOHIKAN FAMILY'S Is This The Way Right?

Classic ChimesCloversのメンバーが在籍する大阪在住の6人組。アイリッシュ~ジプシーケルト・ミュージックに、クレズマーミュゼットなど、ヨーロッパ各地の音楽をセンス良くミックスしたサウンドは、ラスティック系のリスナーからも人気だ。ここではタンゴ風の新曲を提供。

 

 

11. ONDA VAGA Ya!

2012年の〈フジロック〉で一躍注目されたウルグアイのバンド。この“Ya!”は、2013年作『Magma Elemental』の延長上にあるような、脱力系のアコースティック・ポップに。みんなで歌える陽気なメロディーなんだけど、根底にラテン特有の哀愁があって最高だよね。

 

 

 

12. KADEBOSTANY Castle In The Snow

『Folk Rock II』でもっとも異色なのが、ジュネーブを拠点とするこちらの男女ユニットだ。エレクトロニカやポスト・クラシカルに影響されたであろうシネマティックなウワ音と、ロック的なダイナミズムを備えたリズム――どことなくゴティエにも通じるストレンジ・ポップが耳に新鮮!

 

 

13. ALLY BAND/LENNY IBIZARRE Strathspey

女性バグパイプ奏者のALLYを中心とする日本人インスト・バンドが、イビザの大御所DJであるレニー・イビザールと組んだ、ここでしか聴けないスペシャルなコラボ。ハウシーな4つ打ちビートにバグパイプの音を響かせ、不思議なトリップ感を生んでいる。

【参考動画】ALLY BANDの〈THE WILD ROVER 2012〉でのライヴ映像

 

 

14. SONIDO SAN FRANCISCO Sonidero Total

2013年に来日も果たしているメキシコ生まれのエレクトロ・クンビア・ユニットは、マシナリーな音と民族楽器の音の混ぜ具合が絶妙。かつてUNCLEOWENから日本デビューし、電気クンビア・ブームを支えたヴェリー・ビー・ケアフルを思わせる、新しいような懐かしいようなサウンドに中毒者が続出か!?

 

 

15. THE BARKINS Hyena Pogo Dance

ラストを任されたのは、2010年から東京で活動する7人組のインスト集団だ。超絶テクニックを駆使したギターやピアノのソロ・パートが聴きどころで、ジャム・バンドっぽい要素も強め。トロピカル仕様のfox capture planといった爽やかな雰囲気は、とても野外映えしそうだよ。