(C) Deneka Peniston 2015


昨年12月の来日公演に続き、今年3月にはブラッド・メルドーとのデュオ〈メリアナ〉でも衝撃のプレイを披露した新世代ジャズ・ドラマー、マーク・ジュリアナが、自身のジャズ・カルテットを率いて6月4日にリリースするニュー・アルバム『Family First』のトレイラ―を公開した。 

昨年にはエレクトロニクスを大胆に駆使した2枚のアルバムを連続リリース。〈80年代のローランド808ドラム・マシンに、ハード・バップ・ドラマーの巨匠エルヴィン・ジョーンズアート・ブレイキーを加え、J・ディラで割り、スクエアプッシャーを掛けたら?〉ともたとえられた精緻な叩きっぷりは息を呑むばかりだが、一方でデヴィッド・ボウイが昨年発表した新曲“Sue (Or In A Season Of Crime)”でも披露された、コンテンポラリーなジャズ・ドラマーとしての力量も見逃せない。ジャンル/シーンをまたいで注目を集める〈旬の男〉が、ここではストレートにジャズへのアプローチを見せている。

今回トレイラ―が公開された『Family First』のメンバーはマークに加え、ジェイソン・リグビー(テナー・サックス)、シャイ・マエストロ(ピアノ)、クリス・モリッシー(ベース)といずれも実力者揃い。日本盤はAgate/インパートメントより発売予定で、新作の情報はマークのInstagramを通じて随時発表されている。続報を楽しみに待とう。 

 
【参考動画】マーク・ジュリアナ’s BEAT MUSICのパフォーマンス
 

 

★「ヤセイの洋楽ハンティング」第1回 〈マーク・ジュリアナ編〉はこちら