IF YOU'RE READING THIS ITS (NOT) TOO LATE
[ 緊急ワイド ]インディー・ポップ百景
10年代も半ばまで過ぎました。まだそんなこと言ってんの?という声もおありでしょうが、旬も流行も浅薄な理屈も時代のムードも超えた地平で響いてほしい音楽たちは、世界中から毎日のように登場しています!
波に乗るマック・デマルコとその周辺
2014年作『Salad Days』の超ロング・ヒットを受け、いまマック・デマルコ周辺のアーティストは物凄い好景気を迎えています。まず手始めに紹介したいのが、デマルコ自身の過去2作からのデモ音源集『Demos Volume 1』。完成品のオリジナルよりもさらに脱力したローファイ・サイケが詰まっていて、妙に艶めかしい歌声は別の意味でベッドルーム感満点!?
さらに、彼のバックを務めていたピーター・セイガーによるソロ・ユニット=ホームシェイクや、かつてデマルコとメイクアウト・ヴィデオテープなるバンドを組んでいたアレックス・キャルダーも、今年に入ってアルバム・デビュー。前者はブラッド・オレンジやカインドネス的な密室ソウルを、後者はビーチ・ボーイズ愛に溢れたオタク気質のサニー・ポップを披露しています。
で、そうしたライヴァルを抑えてブレイク間近と囁かれているのが、〈ウォッシュト・アウトmeetsプリファブ・スプラウト〉なんて形容したくなるインディー・ネオアコ職人、トラヴィス・ブレッツァー。デマルコと同じ90年生まれで地元も一緒(カナダのエドモントン)のこの男が、今年の顔になるかもしれませんよ!
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