ヴィンテージ・ソウルの旗手が放つ新作は、衝撃的なジャケットと表題が示すように、米黒人が受けてきた醜い差別に対する糾弾や尊厳回復を謳ったプロテスト・アルバム。マルチに楽器を操るエイドリアンが、シリアスなスポークンワーズを挿みながらリニア・ラブズ製のオーケストラ・サウンドで抒情を醸す短編映画風の作品で、ラスト・ポエッツやワッツ・プロフェッツの再来とでも言いたくなる。ローレン・オデンらもコーラスで貢献。