今年に入ってから日に日にトレンドみたいなのがなくなっていくなあ、と感じてます。本当に自分の好きなものをしっかりと捉えて物を作っていける時代でもあるし、軸をしっかり定めないと本当にやっていけなくなる時代になるなあ、と。J-Popもいよいよなんか次の段階に行こうとしているのではないでしょうか。そんななか、自分も含めて次の世代のデスクトップ・ミュージシャンたち(少々語弊があるかもしれませんが)は続々と正規リリースの波に乗ってきております。自分やSugar's Campaignに続いて、CDショップで名前が見られるのがとってもうれしい3枚です。
北海道を中心に行われているスポーツが名前だったというのを知ったのは去年だったりしますが、『First Album Remixes』にも参加してくださってましたPARKGOLF師匠、Seiho氏率いるDay Tripperから待望の全国流通盤のリリースです。すでにクラブ・ヒットの“Woo Woo”“Kiss Me”もやっとCDショップに! よく耳を傾けると、音数は少ないはずなのに明らかに重厚でズッシリと響くビートは、完全にエモーションが音よりも前に出てくる仕上がりでいっつも最高です。特典DLカードのリミックス参加勢も超豪華。
ご飯に対するお菓子の立ち位置って人生に対する音楽みたいなものなのか!?なんて適当なコメントはやめておいて、マルチネ楽理派・Tomggg氏の新作を。ポップな感触にラップなんかも加わってより楽しめに。天才MAXOリミックスも入ってて、お腹いっぱいです。お菓子のパッケージという販売方法も素敵でしたね。フィジカルリリースの魅力も感じます。
実はデビュー前に拙作“window”のリミックスや“水星”のカヴァーをしてくれていたイッくんことイックバル。インドネシアから見た日本、そしてタツロー・ヤマシタへの憧れが凝縮されています。来る6月には来日公演も、ということで日本を体験した彼が今後どういう方向に向かっていくかも気になります。
tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸在住のトラックメイカー。ライアン・ヘムズワースやSMAP、lyrical school、くるり、東京パフォーマンスドールらの作品に関わるほか、最新EP『STAKEHOLDER』(unBORDE)が絶賛リリース中です。また、Yun*chiのニュー・アルバム『アニ*ゆん~anime song cover~』では“おジャ魔女カーニバル!!”のプロデュースを担当するなど、活躍のフィールドはどんどん拡大中。その他の最新情報は〈www.tofubeats.com〉にてご確認ください!