コラム

落ち着きすぎず、決して野暮じゃない―ファンのフロントマン、ネイト・ルイスが恋愛をテーマに大人の色気放つ初ソロ作完成

落ち着きすぎず、決して野暮じゃない―ファンのフロントマン、ネイト・ルイスが恋愛をテーマに大人の色気放つ初ソロ作完成

青春はもうおしまい! セクシーに変身した彼は嫌いですか?

 ピンクエミネムブライアン・ウィルソンとの共作&共演など、印象的な課外活動で個人としても名前を上げてきたファンのヴォーカリスト、ネイト・ルイス。本隊の活動休止宣言から4か月、ここに注目のファースト・ソロ・アルバム『Grand Romantic』がお目見えしました。 

NATE RUESS Grand Romantic Fueled By Ramen/ワーナー(2015)

 プロデュースを旧知のエミール・ヘイニージェフ・バスカーが手掛けていることもあって、2012年の出世作『Some Nights』と共通する部分――具体的には、ビーチ・ボーイズ×クイーンなメロディー運びとか、昂揚感たっぷりの聖歌隊コーラスとか――もたくさん見つけられますが、青春の輝きや儚さが詰まった〈We Are Young〉な青臭さではなく、恋愛をテーマに大人の色気をアピール。“Nothing Without Love”で聴かせるロマンティックなハイトーン・ヴォイスに、驚く人は多いでしょう。また、ベックがゲスト参加したカントリー調の極シンプルなナンバーや、ほぼストリングスとピアノだけの伴奏が切なさを助長するバラード、そしてエミールらしいビッグなビート&荘厳さを湛えた曲なども、グループでの作品にはなかったもの。現在33歳、はしゃぎすぎず、落ち着きすぎず、決して野暮じゃない、いまの年齢に見合った素敵な一枚です。 

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