対談と今回の新作をより深く楽しむための参加アーティスト&関連ワード集!
【岡崎律子】メロキュアのリーダーで、作曲家/シンガー・ソングライター。80年代よりキャリアをスタートさせ、91年には「魔法のプリンセス ミンキーモモ」(2ndシリーズ)の主題歌を作曲(歌唱は小森まなみ、林原めぐみ)。93年にシングル“悲しい自由”でアーティスト・デビューし、 自身の作品を発表するのと並行して、飯塚雅弓や堀江由衣といった声優やアニメ関係の楽曲も多く手掛ける。2002年にメロキュアを結成。2003年にがんが発覚し、2004年5月5日に逝去。その年の12月29日(彼女の誕生日)には、生前に制作が進められていたアルバム『for RITZ』(スターチャイルド)がリリースされた。
【ラブひな】「魔法先生ネギま!」などで知られる漫画家の赤松健の出世作で、2000年にTVアニメ化。岡崎律子は、林原めぐみが歌うオープニング・テーマ“サクラサク”及びエンディング曲“君さえいれば”を作詞/作曲したほか、キャラソンも多数書き下ろし。2001年には、それらの楽曲のセルフ・カヴァー集『ラブひな OKAZAKI COLLECTION』(スターチャイルド)を発表している。
【フルーツバスケット】98年から2006年にかけて「花とゆめ」で連載された高屋奈月による学園ラヴコメディー。2001年にTVアニメ化され、主題歌はオープニング/エンディング共に岡崎律子が担当した。特に前者の“For フルーツバスケット”は〈第7回アニメーション神戸賞〉の主題歌賞を受賞するなど、彼女の代表曲として知られており、前述の『for RITZ』にも収録。さらに、本アニメの主人公を演じた堀江由衣や、ラスマス・フェイバー、96猫などがカヴァーしている。
【堀江由衣】97年のデビュー以来、第一線で活躍し続ける人気声優。「ラブひな」「フルーツバスケット」に出演し、キャラソンやイメージ・ソングを歌った縁もあってか、2003年のアルバム『sky』を皮切りに岡崎律子からの楽曲提供を受ける。そのうち、2004年作『楽園』(スターチャイルド)に収められたライヴでの人気も高いチアフルなハッピー・ソング“笑顔の連鎖”が、今回メロキュアによってカヴァーされ、『メロディック・スーパー・ハード・キュア』に収録!
【Agape】TVアニメ「円盤皇女ワるきゅーレ」の挿入歌として使用された、メロキュアの2002年のナンバー。『メロディック・スーパー・ハード・キュア』には、日向がメイン・ヴォーカルを担当したオリジナル版と、岡崎がメインで歌う〈水の惑星Ver.〉、ミトによるリミックス、そしてオリジナル版のアレンジで岡崎が歌った〈switched mix〉(初CD化)の計4ヴァージョンが収録されている。
【田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)】結成10周年記念アルバム『DUGOUT ACCIDENT』(トイズファクトリー)を発表したばかりの3ピース・バンド=UNISON SQUARE GARDENにおいて、ほぼ全曲の作詞/作曲を手掛けるベーシスト。バンドとしても「TIGER & BUNNY」「夜桜四重奏 -ハナノウタ-」「血界戦線」などアニメ・タイアップ曲は多いが、個人でも多数のアニソン系アーティストに楽曲を書き下ろしており、LiSA、内田真礼、みみめめMIMI、さらには戸松遥、豊崎愛生、寿美菜子、高垣彩陽というスフィアのメンバーそれぞれにソロ曲を提供。直近では、そのスフィアのニュー・シングル“vivid brilliant door!”(GloryHeaven)が話題に。今回の『メロディック・スーパー・ハード・キュア』では、“1st Priority”のSUEMITSU & THE SUEMITHによるリアレンジ版に、ベーシストとして参加。
【SUEMITSU & THE SUEMITH】シンガー・ソングライター/作曲家の末光篤によるソロ・プロジェクトで、演奏にはミトなども参加。2008年のベスト盤『Best Angle for the Pianist -SUEMITSU & THE SUEMITH 05-08 -』以降は同名義での作品はなかったが、今年に復活を果たし、6月には細美武士を迎えたシングル“Appassionata”(cutting edge)を発表したばかりだ。末光は坂本真綾、竹達彩奈、やなぎなぎらに楽曲を提供するなど、アニメ音楽との関わりも多い。“1st Priority”のリアレンジは彼らしい疾走感溢れるピアノ・ロックに仕上がっている。
【kz(livetune)】ボカロ・クリエイターの代表格にして、生身のヴォーカリストをフィーチャーする〈adding〉シリーズなども展開する音楽プロデューサー。同シリーズの集大成となる2014年作『と』(トイズファクトリー)に参加した三森すずこをはじめ、ClariSやMay'n、平野綾、千菅春香、KOTOKOなどの楽曲も手掛けている。『メロディック・スーパー・ハード・キュア』には、原曲にはないエレクトロニックな要素も追加された“Agape”のミトによるリミックスにフィーチャリングで参加。
【REVALCY】2014年10月にデビューしたTakeshiとTakumiの兄弟によるヴォーカル・デュオ。TVアニメ「デュラララ×2転」のエンディング・テーマに起用されているニュー・シングル“EXIT”(ソニー)には、meg rockがコーラスで参加しており、そのお返しとばかりに『メロディック・スーパー・ハード・キュア』ではTakeshiがコーラス・アレンジで関与。
【アニサマ】2005年より毎年開催されている、日本最大級のアニソン・イヴェント〈Animelo Summer Live〉の略称。今年は8月28日(金)から30日(日)までの3日間、さいたまスーパーアリーナにて行われる予定で、メロキュアはミトと西脇辰弥をサポートに迎え、初日の28日に登場する。
【西脇辰弥】80年代より作・編曲家/プロデューサーとして活躍し、近年はLIV MOONのサウンド・プロデュースでも知られるヴェテラン。メロキュアには、2002年のデビュー曲“愛しいかけら”からアレンジで関わっており、『メロディック・スーパー・ハード・キュア』では“ホーム&アウェイ”のリアレンジ版(得意のハーモニカも披露)と、“笑顔の連鎖”の編曲を新たに手掛けている。
【UNDER17】現在はソロで活動するシンガー・ソングライター/声優の桃井はるこ(ヴォーカル)と、でんぱ組.inc“Future Diver”の作曲などでも知られるULTRA-PRISMの小池雅也(ギター)がかつて結成していたユニット。〈萌えソングをきわめる〉という旗印のもと2002年に始動し、「MOUSE」(2003年)、「DearS」(2004年)といったアニメや美少女ゲームの主題歌を担当するが、2004年に解散。『UNDER17 BEST ALBUM3 そして伝説へ…』(ランティス)など3枚のアルバムを残す。対談内のミトの発言にあるのは、2008年の〈アニサマ〉に桃井が出演した際、小池がゲストで参加した時のこと。
【川口圭太(ケイタカワグチ)】SCANDALや中川翔子、堀江由衣、中島愛、寿美菜子などとの仕事で知られるアレンジャー/ギタリスト。meg rockの作品にも多数関わっており、ミトと共にライヴのサポートを務めることも。今回は、T・レックスばりの歪んだギターでブギ色を強めた“ふたりのせかい”のリアレンジ版と、日向による唯一の新曲“my favoritz”の編曲を担当。