福岡のドリーム・チームとしてさまざまなグループ出身者が集まり、昨年末から話題騒然のGALETTeですが、そのなかでただひとりソロ・シンガー道を邁進してきた保坂朱乃にもぜひ注目したいのです。〈美少女歌手〉というオールド・スクールな形容が似合う彼女は現在16歳。とはいえそのキャリアは長く、子役として活動していた頃には劇団四季の「ライオンキング」に出演(!)するなど、なかなかない経験を自身の表現に活かしながら活動してきたわけですね。

 演技よりも歌をより強く志望していたという彼女の処女作は、2011年末に登場したミニ・アルバム『WHITE』。2012年に入ると7月に『NEXT VIEW/ココイル』、12月に“anemone”とシングル2枚をリリース。後者では熱っぽいラヴソングの表題曲にて彼女自身が作詞を手掛けました。そこからGALETTe結成を経て……今回登場したのが待望のサード・シングル“空をかける少女”となります。

保坂朱乃 空をかける少女 ITR/ソーホーズインク(2014)

 今回はGALETTeでもお馴染みの筑田浩志に編曲を委ね、賑やかなホーンが快く転がる春めいたアップ・チューンに仕上がっています。どこか90年代のSMAPを連想させるジャズ・ファンク調のカップリング“LOVE BANG”も聴きモノ。さらなる飛躍に弾みをつける好盤ですので、ぜひ!

 

▼保坂朱乃の作品

左から、2012年のシングル『NEXT VIEW/ココイル』、“anemone”(共にITR)、GALETTeの2014年のシングル『じゃじゃ馬と呼ばないで/Candy Pop』(FROG)

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