一昨年の『Ruth』が日本盤化されて評判を呼んだブルガリアの女性シンガー。これは同作収録曲のリミックスを集めたもので、エリック・ラウの既発ヴァージョンも含む8曲入りだ。マーク・ド・クライヴロウカイディ・テイタムポジティヴ・フロウオポロポといった名匠が、歌声の宿す知的な官能性をブロークン・ビーツやハウスの意匠で鋭利に磨き上げている。唯一のオリジナル新曲“Here With You”もジャジーな佳曲。