アシンメトリーな魅力を放つ鳥取の最強コンビが登場!

 その名を知ったきっかけが“恋愛至上主義”だという人は多いでしょう。昨年リリースされて早耳の心を掴んだダンサブルな同曲は、コンピ『JAPAN IDOL FILE 2』にもピックされ、彼女たちの存在を広く知らしめることになりました。2012年の始動以来、地元の鳥取を拠点に独自の活動を推進してきたChelip(チェリップ)。この8月に届けられたニュー・シングル“Change the Power!!!”は初の全国流通作品としてさらにその名を広めることでしょう。

Chelip Change the Power!!! RUNZAN MUSIC(2015)

 Chelipは井次麻友(94年生まれ:写真左)と藤井美音(96年生まれ:写真右)から成るデュオです。もともとサンミュージックアカデミー米子校で2010年に結成されたユニット、ラッテフレンズのメンバーとして活動を始めた両名は、2012年にChelipとして初のシングルとなる“Che Che Chelip ~魔法のコトバ~”でデビュー。そのシングル収録曲“アシンメトリー”が示すように、ヴィジュアルも歌声も〈左右非対称〉な魅力を発散する2人のポテンシャルは、力強く磨き上げられたパフォーマンスで効果を発揮するもの。この7月にタワレコ吉祥寺店でのインストア・ライヴが評判を呼んだのも記憶に新しいですが、すでに山陰では各種メディアで多様なタレント活動を繰り広げているだけあって、ステージングも堂々たるものなのです。

 そして、サード・シングルにあたる今回の“Change the Power!!!”は、一直線にポジティヴなダンス・トラックの表題曲と、声質の異なる2人の歌唱がコントラストとなったアダルトで重めのファンク“ガールズ・ミッドナイト”(ややスレイヴ風)のどっちも最高! 作曲はSMAPらも手掛ける90年代テクノの顔役サワサキヨシヒロらが結集したソングライティングやアレンジの完成度もさることながら、躍動する2人のヴォーカルも相まった総合力が、とにかく聴いてみてほしいキャッチーな心地良さに実を結んでいるのです。そんな上々の追い風を受け、いま全国区へと一歩踏み出したChelip――この名前は覚えておいたほうが良さそうですよ。