2012年にSPIN誌のベスト・ニュー・アーティストに選出されたアーカンソー生まれのシンガー・ソングライターが、セクレタリー・カナディアンからデビュー・アルバムをリリース。この男の一筋縄ではいかない存在感は公式バイオにある〈The Outlaw Josey Wales Raised On N.E.R.D. And 808s & Heartbreak〉という形容からも窺えると思うが、歌い手としての資質や音楽性はどちらかというとシールに近く、彼の初期作をUS南部の無骨なフィーリングで味付けしたような魅力がある。そういった意味では、影響を受けたアーティストにピーター・ガブリエルとトム・ペティを挙げているのも妙に納得。ミゲルやウィークエンドの最新作と共にオルタナティヴR&Bの新しい潮流と捉えることも可能だろう。
一筋縄ではいかない存在感示すSSW、スティーヴン・A・クラークの初アルバムはミゲルやウィークエンドと共にオルタナティヴR&Bの新しい潮流感じさせる一枚
Secretly Canadian