菊地成孔の映画と映画音楽の本が遂に文庫化! 3章のうちまるまる1章を割いたゴダールの『気狂いピエロ』を表紙とした文庫化に際しても、ド頭から松本人志論が展開される痛快さは変わらず。更に『さや侍』『R100』評が加筆収録された現時点でのコンプリート批評。『大日本人』の大佐藤はなぜ夏でも毛皮を着ているのか?から紐解かれる様はあらためてスリリング! ああ、菊地成孔って『セッション』騒動の人ね!という未読の方は勿論、文庫化で騒動までも追加収録という単行本をお持ちの方もマストな〈ディレクターズ・カット版〉。まもなく待望の続編も登場のようです!

文庫化にあたり批評が追加収録された映画「セッション」予告編