現落語協会の会長にして、歌手としても活躍する市馬師匠による朝日名人会ライヴシリーズ第6弾! 今回は師匠の美声より人間味が凝縮された1枚です。奇しくも八五郎が登場するネタ2席を収録しており、どちらも家族がテーマ。家族愛と言ったらちょっと大げさですが、感じられるぬくもりは師匠ならでは。妾馬を聴き終えたあとの幸福感といい、廿四孝の嫌味を感じさせない程よい荒々しさといい、師匠の懐の深さがつくりだす温かな落語を味わえます。客席から「会長~~」と思わず声をかけたくなります。絶妙のタイミングならば優しい微笑みが返ってくるはずなのでお試しあれ。