“ラブホなう”や初ソロ作『ESCAPE TO PARADISE』で注目を集め、KOWICHIやDJ KEN WATANABE×DABOらとも共演してきたMCの新作は、Y'Sや十影を擁するTHE FOREFRONTより登場。USやメジャーの流行を意識するスタンスの彼らしく、今回のサウンドもトラップやダウンビートが中心となり、そこに粘り着くようなKUTSのラップが相まって、ゆるゆるとリスナーの聴覚に侵入するような中毒性と不気味さが心地良い。ファッションリーダーの彼らしいポロやエアマックス95についての曲や、地方妻のことを歌った“地方妻”(そのまんま……)など、日常と直結しているというか、良い意味で〈意識の高くない〉内容と、それをおもしろく聴かせる〈話芸〉は興味深い。MARIAなど客演も豪華。
KUTS DA COYOTEの新作はMARIAら客演も豪華、トラップやダウンビート中心のサウンド&粘り着くようなラップの中毒性と不気味さが心地良い一枚
THE FOREFRONT/Pヴァイン