脇に徹したスタローンの素晴らしさ&ライアン・クーグラー監督の演出冴える〈ロッキー〉の新章「クリード チャンプを継ぐ男」がソフト化

2016.04.20

『ロッキー・ザ・ファイナル』のシリーズの見事な幕引きにボロボロに泣いた身としては、ロッキーのライバルで盟友のアポロの息子を主人公にした『ロッキー』のスピンオフが完成したと聞いて、できれば作ってほしくなかったと思ったのは事実である。しかし、そんな心配が杞憂であるどころか『ロッキー・ザ・ファイナル』すら超える、まっすぐで美しい傑作であったことには心底驚いた。脇に徹した老いたスタローンの素晴らしさ! ベタをベタに、しかし抑制のきいたトーンで盛り上げる弱冠29歳ライアン・クーグラーの演出の冴え。クライマックスで人は嗚咽する塊となる! これがアメリカ映画だ!

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