次のステージへブチ上がる最強のアルバムが完成!!!!
ラウド・ロックやEDMなどアグレッシヴなサウンドを積み、猛々しいシャウトやスクリームも飛び出す熱いパフォーマンス(MCナシのノンストップ!)で評判を高めてきたのが、ここで紹介する大阪発のPassCodeだ。2014年の本格始動から着実に進化を続け、昨年の夏には〈SUMMER SONIC〉出演も経験。その後は現在のラインナップになって行った初のワンマン全国ツアーを通じてグループの個性にますます磨きをかけ、全国的な注目度も増している4人組なのだ!
高嶋 楓「この4人になって、初めてワンマン・ツアーできたのが大きかったですね」
南 菜生「10月の大阪・BIGCATから始まって、1月2日の赤坂BLITZがファイナルでした。ようやくみんなでライヴしてるな!って感じが得られて、いまのPassCode、楽しくってイイなあって思います。メンバーとしてはもっとできたなって課題もありますけど、そういう向上心も1年前では考えられなかったし」
今田夢菜「メンバーそれぞれの意識はだいぶ変わってきたと思いますね」
楓「バンドさんと対バンをさせていただくことも多いんですけど、ホンマにこういうライヴでいいんかな?とか、いつも考えて」
大上陽奈子「バンドさんとの対バンでも可愛いアイドルさんが集まるイヴェントでも、PassCodeは常にアウェイなので(笑)」
菜生「いまは挑戦することばかりだし、これからもそうなんやろな」
すべての作曲を手掛けるサウンド・プロデューサーの平地孝次をはじめ、制作スタッフは彼女たちと世代が近いということもあり、スタッフとの〈同志感覚〉がメンバーの意識を高めているところもあるようだ。
楓「思ったことを言いやすいですし、私たちの意見も訊いてくれるんです」
菜生「レコーディングの時に〈こういう歌い方をしたい〉って言えば〈それもええな、そっちでも録ってみようか〉とか、私たちの意見を採り入れてくれるからおもしろくて、メンバーも〈制作に関わってるな〉っていう気持ちになれるんです」。
そんな一体感を強く反映したのが、このたび届いたセカンド・アルバム『VIRTUAL』だ。非凡なヴォーカル・スキルを持つ大上陽奈子が加わって最初のアルバムということもあり、全体的な歌唱の逞しさは増強。“MOON PHASE”や“AXIS”など前作の流れを汲む楽曲では看板とするラウドでエモーショナルな音世界を見事にスケールアップする一方、作品全体でのアレンジの振り幅は広がっている。
菜生「ファーストの『ALL is VANITY』を出した頃は、デビューして間もなかったこともあって、〈これがPassCodeです〉っていうのを一所懸命見せているアルバムでした。けど、今回はそこから一歩踏み込んで、新しい一面を見せることができてるアルバムだと思うんです。平地さんが作ってくださる曲は相変わらずかっこいいんですけど、いろいろ挑戦できた作品になりました」
陽奈子「いままでになかったタイプの曲っていうと、特に“ドリームメーカー”ですね。いつもは、かっこいいバンド・サウンドに合わせてがんばってかっこよく歌っているし、レコーディングの時も〈かっこいい感じで〉とか〈バンドっぽく〉とかって注文を出されるんですけど、この曲はアニメ声というか、アイドルらしくがんばって可愛い声を出したので(笑)、これはホンマに挑戦やったと思います」
夢菜「私は“NINJA BOMBER”が新鮮でした。和のテイストが入ったこういう曲ってPassCodeにはなかったんですけど、MVを公開したら結構反響があって、よかったなあ、平地さんはいろいろ考えてやってくれてるんやな~って思いました(笑)」
菜生「“NINJA BOMBER”は、『ALL is VANITY』に入ってる“アスタリスク”で使ってたのと同じ音色が組み込んであったりして、そういう意味ではここからまた新たな周回に入っていく感じがあるというか、細かいこだわりも詰まっていますね」
陽奈子「あと、最後の2曲“Don't leave me alone”と“You made my day”は、気持ち込めて歌う系のバラードなので、これも新しい感じ。PassCodeは〈ラウドで激しい〉イメージだと思うんですけど、この曲は180度違う感じなので、こういう曲も歌うんだってびっくりしてほしいですね」
楓「気分を上げたい曲も切ない気持ちになりたい曲も入ってる……特に最後の2曲は歌詞を見ながら聴いてほしいです」
そんなアルバムを引っ提げて、7月から全国5か所を巡るセカンド・ワンマン・ツアーをスタートさせる彼女たち。しかもファイナルとなる8月8日のZepp Diver City Tokyo公演は、初のバンド・セットで挑むとのこと!
夢菜「会場の規模もそうですけど、バンドでやるのはかなり大きな挑戦だと思う」
陽奈子「ライヴでの音の感じ方がまったく違うと思うので、不安ではあるけど……」
楓「バンドの演奏に呑まれないようにがんばりたいです!」
菜生「音源とは違う魅力も出していけると思うので、バンド・セットはすごく楽しみではあります。自分自身こういう音が好きだし、ロックやバンド・サウンドが好きな人にもアイドルが好きな人にも好かれる存在になりたいと思ってやってるし、そういう意味でファイナルの挑戦は〈いよいよだな〉っていう感じですね」