とにかく喋る!喋る! 言葉の応酬が魅せる会話劇! ジョブズにとっても波乱な時期に当たる、3つの製品発表会の舞台裏をメインに進むストーリーで、Mac製作の過程が映し出される事は無く、とにかく彼を中心に交わされる“言葉の応酬”が全編に渡り繰り広げられる。しかもそれが全て“口論”に近いテンション高めの会話なんですが、一人一人ひとつひとつの会話にはバックボーンがあり、物語を感じさせる演出はサスガ。脚本は『ソーシャルネットワーク』のアーロン・ソーキン、監督はダニー・ボイル。コレはジョブズの伝記映画でもなく、彼を讃える作品でもない、一人の男にフォーカスしたヒューマン・ドラマだ。