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Suchmosの6人が最近気になっているアーティスト/作品を教えてくれたよ

YONCE(ヴォーカル)

CON BRIO Paradise Con Brio/Pヴァイン(2016)

YONCEのセレクトは、ファースト・アルバム『Paradise』をリリースしたばかりのサンフランシスコを拠点とする7人組、コン・ブリオ。「ルーツなソウルやファンクをやるバンドなんですけど、〈いま、若手でベスト・パフォーマンスをするバンド〉みたいに言われてて。俺的には久々に本物のスーパースター系のヴォーカリストが出現したなって感覚があって、俺らも出演する〈フジロック〉で観るのが楽しみです」。

 

HSU(ベース)

ELECTRIC YOUTH Innerworld Secretly Canadian(2014)

「自分がミュージシャンだということをいちばん忘れさせてくれて、純粋にリスナーとして楽しめる作品です」とHSUが語るのは、LAを基盤に活動するエレクトロ・ポップ・デュオ、エレクトリック・ユースの2014年作『Innerworld』。アナログ・シンセによる80s風味のトラックと浮遊感溢れる女性ヴォーカルが、どこかロマンティックな音世界を築く一枚だ。

 

OK(ドラムス)

SIDEWALK CHALK Leaves Sidewalk Chalk/Pヴァイン(2014)

「ジャズ・ヒップホップ・バンドの新鋭で、ライヴ盤なんだけど全曲良い感じだし、ラップや歌が上手い!! とりあえずカッコイイから聴いてみて」――とOKが薦めるのは、ホーン隊やタップダンサーも含む8人から成るシカゴの大所帯バンド、サイドウォーク・チョークの『Shoulder Season』。そちらはデジタル配信のみのため、ここではフィジカルでの最新アルバム『Leaves』を。

 

TAIKING(ギター)

DONALD FAGEN The Nightfly Warner Bros.(1982)

TAIKINGがピックアップしたのは、クロスオーヴァーなAOR作品の最高峰とも言える〈ヴォイス・オブ・スティーリー・ダン〉=ドナルド・フェイゲンのソロ・デビュー作『The Nightfly』。2014年には冨田恵一が同作を語り尽くす一冊も上梓されている。「冨田恵一さんの著書『ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法』と併せてどうぞ。なかでも個人的に好きなのは、タイトル曲の“The Nightfly”です」。

 

KCEE(DJ)

HIATUS KAIYOTE Choose Your Weapon Flying Buddha/ソニー(2015)

KCEEが挙げたのは、2作目『Choose Your Weapon』が日本でも話題をさらったフューチャー・ソウル・バンド。「4人の表現者としてのレヴェルは余裕で世界一かなって。彼らはやりたいことをやっちゃったら、わかりにくい音楽になっちゃうと思うんですよ。それをポップスに持っていくために、ロックとか、R&Bとか、ソウルにあてはめたりっていう形式を取ってる。そこが俺らと一緒だなって思うんですよね」。

 

TAIHEI(キーボード)

AL GREEN Call Me Hi(1973)

TAIHEIが紹介するのは、70年代ソウルを代表するハイのシンガー、アル・グリーンの73年作『Call Me』。「最近、朝イチによく聴くアルバム。ピアノでアーチー・ターナーが参加しているんだけど、いま、この人にものすごくハマっている。3曲目の“Stand Up”って曲が特にオススメ。深夜の仕事帰りでも、出勤時でも聴き方によって表情が変わる作品なので、ぜひチェックしてくださいな」。