Naxosレーベルでショパン・ラフマニノフ・ブラームスなどの録音を数多く残したトルコの女流ピアニスト: イディル・ビレット。その功績は大きく近年では彼女の録音のアーカイヴ化が進んでいる。そんな彼女の音楽は古典的クラシックに止まらず、20世紀の作品でも素晴らしい宝を残してくれている。《ブーレーズ: 3つのソナタ》や《リゲティ: エチュード》など傑作録音から、母国トルコの《サイグン: ピアノ協奏曲第1番》に《ヴィルヘルム・ケンプ: ソナタ》まで、驚異的に幅広い音楽群が15枚の盤で収められる。彼女の功績は未来に残すべき文化遺産であることに、疑いの余地はない。