自主盤『The Seshen』(2012年)が評判になってトゥルー・ソーツ入りした経緯も踏まえれば、ムーンチャイルドがもっと酩酊したような……とか言っておくといいのか。サンフランシスコで活動するセシェンは女性ヴォーカルを擁する7人編成のバンドで、フル・アルバムはこれが2枚目。夢心地に揺らぐ電子音と808のリズムが快いシンセ・ポップダウンテンポに乗せ、幻想的な歌声が不思議な昂揚をつれてくる。なかなかの佳作。