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[特集]ZOKKON OF THE YEAR 16→17
恐るべき地殻変動に揺れつつ、やはり2016年も理屈抜きでいい作品はいっぱいあった!と言いたいし、2017年もきっと楽しいものが楽しいと思っていたい!

★Pt.1 BiSHや乃木坂46、RYUTist…アルバム豊作の2016年を象徴する20枚!
★Pt.3 Party Rockets GTの待望作、BiSHの野音ライヴ映像作品など新年彩る注目盤

 


2016年が生み出した必聴盤のごくごく一部をご紹介!

モーニング娘。'16 セクシーキャットの演説/ムキダシで向き合って/そうじゃない zetima(2016)

鈴木香音の卒業と13期メンバーの発表があった'16だけど、その間に出たのがこの傑作シングル。仰々しい“Tokyoという片隅”も無性にエモい出来で最高だったけど、つんくスウィングの漲る“セクシーキャットの演説”はそれを凌ぐ謎の説得力とカッコ良さがありました。 *出嶌

 

Juice=Juice Dream Road~心が躍り出してる~/KEEP ON 上昇志向!!/明日やろうはバカやろう hachama(2016)

つんく作のおしゃれなエレクトロ・ダンス“Dream Road~心が躍り出してる~”、ヒャダイン作の〈King Of Pop〉オマージュ“KEEP ON 上昇志向!!”など、聴き応えハンパないシングル。武道館公演に向けてライヴ三昧の2016年、リリースこそ控えめでしたが、この一発はデカかった。 *久保田

 

アップアップガールズ(仮) パーリーピーポーエイリアン/セブン☆ピース T-Palette(2016)

発表前でしたが、結果的には悲願の武道館単独公演に向けての狼煙となったシングル。いかにして盛り上がるかということに特化した“パーリーピーポーエイリアン”、彼女たちの心の声を綴った“セブン☆ピース”と、アプガらしさをさらに突き詰めた一作で、躍動感のあるヴィジュアルも素敵でした! *久保田

 

わーすた The World Standard iDOL Street(2016)

iDOL Street第4のグループとして結成された5人組は、いきなりアルバムでメジャー・デビュー。レーベル内の激変をよそに、すでに人気だった“いぬねこ。青春真っ盛り”など鈴木まなかの描くファンシーでポップな独自世界を発信。秋に出したシングル“完全なるアイドル”も快曲でした。 *出嶌

 

虹のコンキスタドール レインボウエクリプス FUJIYAMA PROJECT JAPAN(2016)

苦境に負けず上昇を見せた虹コンのセカンド・アルバム。豪速球の夏ソング“限りなく冒険に近いサマー”をはじめ、DVDシングルや〈聴けるTシャツ〉などの先行曲を網羅した賑やかな仕上がりです。本作以降はラーメンやカレーで新曲を投下し、メジャー・デビュー&主演映画の公開も発表したばかり! *出嶌

 

FES☆TIVE ワッショイレコード 徳間ジャパン(2016)

〈お祭り系〉ユニットというだけあって、とにかくアップテンポのレパートリーしかないというのが謳い文句ではありますが、和テイストからハード・ロック、トランス、スパークリングなサマー・チューンなどなど、ヴァリエーション豊かな〈アガる〉サウンドで楽しませてくれた初アルバムで。 *久保田

 

GEM Girls Entertainment Mixture iDOL Street(2016)

留学に伴う武田舞彩の活動休止という報で幕を開けた2016年のGEM。彼女も含む10名で作り上げたこの初のアルバムは、各人のポテンシャルの煌めきを改めて確認できる、ひとまずの集大成的な宝石箱に仕上がっていました。この後の新メンバーを迎えたシングル“Spotlight”にはまた色の違う輝きが。 *出嶌

 

BILLIE IDLE® bi bi bi bi bi オツモレコード(2016)

〈NOT IDOL〉を標榜するグループが話題のEPリリースやメンバーチェンジを経て仕上げた3作目。多様な80sテイストをカラフルに表現したこれまでから作風をやや絞り、小気味良いラフさを纏ったガレージな感触でカッコ良さをシンプルに追求。パンチのあるヴォーカルにあっさりKOされました。 *出嶌

 

じゅじゅ イケニエ 箱レコォズ(2016)

〈呪い〉をコンセプトに着々と人気を集めてきた2人組のファースト・アルバムは結果的に、しらいの置き土産という格好に。負の感情や病みをモチーフにしたゴスロリでラウドな世界は今井キラのアートワーク通りの美意識。〈呪い〉の原点に回帰する“ノロイハジメ”で始まった現トリオの飛躍に期待です。 *出嶌

 

BELLRING少女ハート BEST BRGH AqbiRec(2016)

歌声の拙さと唯一無二の破壊的なパフォーマンスでシーンを揺さぶってきたベルハー。高評価を得た年頭の『BEYOND』に続く本作はこの時点の5人編成による新録ベスト盤。入門編には最適な内容ながら、これが激動の前ぶれだったとは。形を変えての再スタートがどうなるのか楽しみです。 *出嶌

 

PiiiiiiiN 容赦なく逃げてった未来 STARRAY(2016)

ぺこ&りゅうちぇるをMVに招いた“Shiny days”のヒットで脚光を浴びた、〈青春ロック系〉グループ。松隈ケンタが全面プロデュースしたこの初アルバムは、SCRAMBLESの面々が手腕を揮ったエモーショナルな内容で、なかでもJxSxK作詞の表題曲は“オーケストラ”にも通じる喪失感に溢れた名曲です! *出嶌