歴史的名演『ケルン・コンサート』吹き込みから約3週間後の1975年2月13日、ニューヨークのヴァッサー大学内スキナーホールでのソロピアノ・コンサートを収めたのが本作。『ケルン・コンサート』同様、ソロピアノ表現の極限に挑んだ、70年代におけるキースのソロ・パフォーマンスの名演。ラジオ放送用ソースからの録音であるが、オーディエンスの拍手も収録され、なかなか臨場感あふれるサウンドになっている。キースの演奏は、ケルンでの演奏にも共通するような旋律もあるが、こちらの方がどことなく明るく、希望に満ち溢れた雰囲気を醸し出している。