SuiseiNoboAzのニュー・アルバム『liquid rainbow』が本日リリースされた。同作は轟音のファズ・ギターや人力ドラムンベース、変則的なビートと、バンドのトレードマークと言える音要素を漏れなくパッケージング。さらに、Twitter上にBotも存在するほど東京のインディー・シーンで熱い支持を得ているフロントマン・石原正晴の元に、高野京介(ゲスバンド)、コーノタケ(LAGITAGIDA)、ヤノアリト(H MOUNTAINS、墓場戯太郎オーケストラなど)という実力派の3人が今作から正式メンバーとして加入したこともあり、持ち前のロマンティシズムはもちろん、ダイナミックな演奏がいっそう強化された印象だ。リリースに先駆けてミュージック・ビデオが公開されていたアルバムの表題曲も、作品の世界観を象徴する粋な逸品なのでぜひ聴いてみてほしい。
『liquid rainbow』の冒頭を飾る同曲は、〈もうすぐliquid rainbowがやってきて/俺たちみんなを助けてくれる〉と繰り返されるフレーズをはじめ、モノローグのような、はたまたラップのようなフロウで口ずさまれる石原の歌が印象的。張りつめたソリッドな演奏とグルーヴも相まって、個人的にはskillkillsにも通じる魅力を感じたりも。また、叙情的に響くギターや、ジャケット・デザイン同様に、楽曲とリンクするような美的センスで作られた映像にも痺れた!
なお、3月26日(日)から全国8か所で行われるレコ発ツアーには、呂布カルマ、GEZAN、Wienners、avengers in sci-fi、マクマナマンといった、パフォーマンスに定評のある多彩な面々が登場予定。強者たちと切磋琢磨するSuiseiNoboAzのライヴを観に、ぜひ足を運んでみてほしい(ツアー詳細はこちら)。