『1Q84』から 7年の月日が経過していた。その間、日本を含め世界は迷路にはまりこみ続けている。そうした日々を共に生きながら発売された村上春樹の待望の長編小説は 2000 枚に及ぶ書下ろし。これまでの作品同様ミステリアス。だが、その謎めいた物語の中には過去の歴史問題等に触れながら何かしらのメッセージを我々は受け取ることとなる。また村上主義者にとって楽しみな作中に登場する音楽や文学。「シェリル・クロウ」「ゴッホ」「悪霊」…多数登場。未読、再読の方もシーヴァス・リーガルをグラスにショルティ指揮の「ばらの騎士」を聴きながら読まれてみてはいかがでしょうか。
村上春樹 「騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編、第2部 遷ろうメタファー編」 『1Q84』から7年、待望の新刊長編
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