アフリカ。
モロッコ行きたいとか、ザンジバル島行きたいという願望はあるので、死ぬまでに行く確率は40……いや30%くらいはあるかなという気はしているけど、まあほぼほぼ足を踏み入れることはないであろう大陸。
でも、音楽的な点から見ると、とても心をくすぐる魅力的なものが多いんですよね。
日本はもちろん世界的にその手のバンドが存在するナイジェリア発のアフロビートを筆頭に、コラ(弦楽器)やジャンベ(打楽器)を用いたセネガル~マリあたりが中心である西アフリカの音楽も大好き。
なかでも西アフリカ産音楽の、土を蹴り上げるような独特のプリミティヴなリズムや、ま~ったりとしちゃうコラの旋律、否が応にも何かしらの本能を刺激するジャンベの響き……どれを取ってもキュッと心を掴まれます。一時期、前世はアフリカ人だったかもしれないと本気で思うくらい好きで(気質は完全に日本人ですが)。
で、ここにきて、日本に〈おぉぉ!〉というバンドを発見しました。
Afro Begue。
日本でジャンベ奏者として活動しているセネガル出身のオマール・ゲンデファルさん率いる5人組(オマールさん以外は全員日本人)で、先日ファースト・アルバム『Begue』がリリースされているのをお店で発見し、さっそく手に取った次第。
トラディショナルなアフリカン・テイストのサウンドがベースになっているのですが、メンバーがほぼほぼ日本人だからなのか、悪い意味ではなくやっぱり本場のそれとは違うムードが生まれているのがおもしろくて。その違いは本当にセンシティヴな部分で、それこそサックスの感じが洗練されている気がするとか、アンサンブルがシュッとしてるとか……もう〈何となく〉の域を越えないんですが(苦笑)。それはともかく、そもそも曲自体がすごく良くて、アッパーなダンス・チューンもしっとりしたレイドバック曲も、いずれも私のツボだったのがいちばんのポイントです。しばらく聴き続けそう。
そういえば昨年、友達の女の子(特に音楽に興味がある感じでもないタイプ)がセネガルへ2~3週間ほど一人旅に出掛けた際、現地のジャンベ・チームの練習を見学していたらいつのまにか練習生に仲間入りして、なんでかジャンベと共に帰国した、という事件がありました。いまも日本でジャンベのレッスンを受け、女の子なのに手の平の皮が固く&厚くなりはじめていて心配なのですが、現在その彼女に〈踊ってよ〉と言われています。
サバール・ダンスという、こんな感じの↓
……考え中です。
ちなみにアフロビートに関しては、本場のものはもちろん、いろいろ世界各国のバンドを聴いてみた結果、いまのところ日本のKINGDOM☆AFROCKSがいちばんカッコイイという結論に至りました。
あと、イーノ・ハイド流のアフロビートがめちゃめちゃカッコイイですね。あのいっぱいエディットしちゃってる感じがなんかもう……サスガ。次のアルバムも間もなくリリースされるので楽しみです。
ブライアン・イーノがプロデュースしていたシェウン・クティ&エジプト80のアルバム(『From Africa With Fury: Rise』)よりもこっちのほうが好き……。というか、それと比べるようなものでもない、別次元の音楽という気がします。