ウルフ・アリスやスーパーフードを擁するロンドンの人気レーベルが初めてサインしたUSのアーティスト、ということでも話題沸騰中のNYに住む男女デュオ。テレヴィジョンやリチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイズをはじめとする先達のサウンドをクールに追求しつつ、英国好みの悲哀に満ちた湿度の高いメロディーを合わせてしまう点がユニークだ。バーナード・バトラーがこのデビュー作のプロデュースを買って出たのも、何より歌メロにビビッと来たからだろう。スノッブな男性ヴォーカルとダルそうな女性ヴォーカルの掛け合い、スッカスカな演奏ほか、キルズの登場時を強烈に思い出してしまうのは私だけ? ちなみに、バンドの名付け親はXXのロミーなんだって! これは大化けの予感がプンプンするぞ!!